本日の患者様は40代の男性の方。
右上奥歯2本が欠損しており、その手前の4・5番の2本も保存困難な状態になっている。
取り外し式の義歯は嫌だということで、インプラントによる機能回復をご希望である。
患者様のご了解を得て3次元CTスキャンを撮影させていただき、インプラント埋入シュミレーションを行った。
右側上顎骨は高度に骨吸収しており、4・5番相当部で3㎜程度、6・7番相当部で1mm程度しか骨残存がない。
インプラント埋入のためにはラテラルウィンドウテクニックによる上顎洞挙上術(サイナスリフト)が必要であることをご説明した。
ラテラルウィンドウテクニックによる上顎洞挙上術は、インプラント関連手術の中でも極めて難易度の高い手術であり、口腔外科の経験豊富な医師でなければ何らかのトラブルが発生した場合に迅速な対応が取れないことがある。
時間をかけて丁寧な機能回復治療に取り組みたい。
骨・歯ぐきの移植|2010年03月12日
本日の患者様は30代の男性の方。
酔って階段で転倒して下の前歯が折れてしまったとのことで、病院歯科で応急処置後に当院にお越しになった。
口腔内診査および一般レントゲン撮影をさせていただいたところ、右下2番が骨内で完全横破折を生じており、両隣在歯も歯冠破折している。
歯冠破折の歯は1回の治療で修復が可能であるが、2番は抜歯しかない旨ご説明申し上げた。
患者様はブリッジよりもインプラントを望まれたため、早速3次元CTスキャンによる抜歯即時インプラント埋入のシュミレーションを行った。
下顎前歯部は歯槽骨が薄く、歯根の少し先で特に薄くなりその下からまた幅が大きくなる形態をしている。下顎骨の内側(舌側)には重要な動脈が走行しているため、ドリルでの舌側皮質骨穿孔に十分気をつけつつ、インプラント初期固定性と審美性に十分な配慮が必要な箇所である。
下顎前歯の唇側歯槽骨は厚紙1枚程度の薄さだが、抜歯の際にこの骨を破壊してしまうと骨の水平的
骨吸収を生じてしまうため注意が必要だ。
慎重な抜歯、慎重な埋入によって高度な審美性の獲得を目指したい。
骨・歯ぐきの移植|2010年03月09日
本日の患者様は20代の女性の方。
前歯のインプラントのご相談にいらっしゃった。
5年ほど前に神経を抜いて被せ歯にした右上2本の前歯だが、度々腫れるので近所の歯科を受診したところ、2本とも歯が折れているとの診断を受けたとの事。
当院でも確認のレントゲンを撮らせていただき、歯根破折の診断に至った。
ご本人は抜歯を覚悟し、絶対にブリッジではなくインプラントによる機能回復を望んでおられる。
目的意識がはっきりしているため、早速3次元CTスキャンを撮影させていただきインプラント埋入シュミレーションソフトを使ったプレゼンテーションを行った。
前歯は縦方向に割れており、割れた部分から内部のセメントが溶出しているのか唇側歯槽骨に一部穴が開いているようだ。そこが原因で歯茎の腫れに繋がっていたのだろう。
ここで重要なのは、抜歯即時インプラント埋入が可能か否かの判断である。
前歯は抜いてしまうと、唇側の骨が見る見る痩せていく。完全に痩せた状態の場合にはブロック骨移植を行わなければ審美性の回復が不可能になってしまうし、時間もかなりかかってしまう。
幸いにも今回のケースでは骨頂部のフレームが残存しており、抜歯即時インプラント埋入が成功する可能性が高い。
長期に亘り安定した前歯を提供して差し上げたい。
骨・歯ぐきの移植|2010年03月02日
本日の患者様は30代の男性の方。
右下6番の腫れとお痛みで先月当院にお越しになった。
レントゲン検査の結果、歯根破折した歯が感染して炎症を起こしている状態であった。
消炎治療を行い、症状が落ち着いたので今後の治療方針の話し合いとなった。
当該歯は破折していて保存することは不可能であるため、抜歯しブリッジにするかインプラントにするかの選択をしなくてはならない。
患歯の前後の歯が全くの健康な歯なので、ブリッジにするのはかなり勿体無い治療法であろう。
患者様にもご理解を頂き、インプラント治療を行うこととした。
そこで早速3次元CTスキャン検査を行い、即日埋入シュミレーションを行った。
患歯の根尖病巣は小さく、頬・舌側共に骨破壊は極めて少ない。また、歯根は頬側にあり、舌側には健常な骨が存在している。
この条件であれば、抜歯即時インプラント埋入が可能であろう。
大臼歯の抜歯即時埋入は難易度の高い手術であるが、患者様にとっては時間的なメリットが極めて大きい方法である。
骨・歯ぐきの移植|2010年02月19日
本日の患者様は30代の女性の方。
前歯数本がダメになってしまったのでインプラントにしと方がよいか診てもらいたいとの主訴である。
拝見すると、前歯4本にメタルボンドセラミック被せ歯が入っており、その歯茎は腫れていて膿も若干出ている。
レントゲンで確認すると、4本とも全て根管治療がしてあるが根尖病巣もそれなりに大きなものができている。
患者様のご了解を得てCTスキャン検査をさせていただくと、左上2本の根尖病巣はかなり大きく再根管治療をしても治る見込みは極めて少ない。
右上2本も比較的大きな病巣があるが、ことらは再根管治療を試す可能性が残されている。
この場合、患者様のキャラクターや時間的制約によって治療方針は異なるだろう。
右2本の根管治療には多くの時間を要するし、場合によっては完治しないで症状が再燃する可能性も考えると、4本とも抜歯してインプラント埋入を戦略的に検討する場合もある。
時間がかかっても、ご自身の歯を何とか残したい場合には左上2本のインプラントだけを行う。
今回の患者様は何とか右上2本だけは残したいとのご希望であったので、左上2本の抜歯とインプラントを行うこととした。
左上2本に対しては再根管治療や歯根尖端切除術など駆使しながらの治療となる。
骨・歯ぐきの移植|2010年02月09日
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