本日の患者様は20代男性の方。
左上4番の小臼歯が欠損しているのでインプラントにしたいとのご希望でお越しになった。
抜歯してから1年ほど経過していて、後ろの5番目の歯が前方に倒れこんでしまっている。
このままの状態ではインプラント埋入は不可能であるし、仮にブリッジ治療を行なっても歪な形態の人工歯になってしまい審美性や機能性に劣る。
そのため、倒れた5番目の歯を部分的小矯正治療(MTM)で元の状態にしてからインプラント埋入をすることをご提案申し上げた。
MTMに4ヶ月程度、埋入から上部構造(セラミック人工歯)装着まで3ヶ月程度の期間を要することにもご承諾いただけた。
インプラントと審美歯科|2009年04月10日
本日の患者様は60代女性の方。
某大学病院で全顎的なインプラント治療を行い、数ヶ月前に全て終了したとのこと。
埋入手術自体は問題なく行なわれて満足しているのだが、被せ歯(上部構造)の色や形、何より噛み合せの高さなどがどうしても受け入れられないとのお悩みをお持ちであった。
大学病院だけに担当医が度々替わり、その都度同じことを伝えなければならず疲れてしまったとのことであった。
治療終盤には担当医に噛み合わせや歯の形態等の不満を伝えるも、「仕方がないですよ」か「そのうち慣れますよ」ばかりで、一向に改善に向けた取り組みがなされないため諦めてしまったとのだという。
患者様が最も気になるのは、噛み合せがやや低下したのか少し老けて見えるようになったことと、歯が黄色くせっかくセラミックの高い歯を入れたのだから白くてキレイな形にしたいということ。
治療ステップとしては
①:フェイスボウトランスファーによる顎間関係の正常なポジションの測定
頭蓋骨を基準として、適切な噛み合せのポジションを把握するための作業。
②:①を基準とした仮歯の装着
現在装着されている上部構造を除去し、プラスティック製の仮歯の置き換えて噛み合せのしやすさ、歯の色や形、発音の具合などを検証していく。
③:②の結果に基づいたセラミック人工歯の仮着け
という順序になる。
文章で書くとほんの数行だが、精密な治療行程には数ヶ月かかるだろう。
大学病院などの大きな病院では、比較的頻繁に人事異動がなされるため担当医が替わってしまうことがよくある。(筆者も大学病院に在籍していた)
インプラント治療は、埋入手術、補綴(被せ歯を入れること)、メインテナンスと患者様と担当医が比較的長く付き合っていく治療である。
長く付き合っていくには強い信頼関係が必要になってくるが、担当医がコロコロ替わるとそれはできないし、責任の所在も曖昧になってしまいがちである。
インプラントを専門とするクリニックとして患者様のご要望に今後も応えていきたい。
インプラントと審美歯科|2009年04月07日
本日の患者様は20代男性の方。
1週間前に自転車を運転中に転倒して前歯2本を脱臼されたとのこと。
抜けた歯を持って大学病院口腔外科に受診されたが、歯の汚染がひどく再植術は不可能と判断されたとのこと。
現在は抜けた歯の両隣に仮歯を接着させて、かろうじて見た目を維持している状態である。
ご了解を得てCTスキャンを撮影し診断したところ、前歯2本が折れた拍子に唇側の歯槽骨も広範に破損してしまっている。
この場合、歯肉が治癒しても歯槽骨の高さは低くなり、そのままの状態でインプラント埋入をしても非常に長い歯になってしまい著しく審美性を損なってしまう。
治療ステップとして、
①歯肉治癒後に下顎オトガイ部からのブロック骨移植を行う。
②骨生着後、当該部にインプラント埋入を行い、すぐに仮歯を装着する。
③歯肉の形態修正が必要であれば行なう。
④最終セラミック人工歯を装着する。
この順序が必須となってくる。
きれいな前歯を取り戻すため、綿密な計画を立てて行ないたい。
インプラントと審美歯科|2009年03月31日
本日の患者様は20代女性の方。
歯医者嫌いのために虫歯や欠けた歯を長い間放置されてきたが、上下左右の奥歯が全く無くなってしまい、食事が満足にできないとのお悩みでお越しいただいた。
口腔内診査およびレントゲン検査を拝見したところ、上下左右の奥歯8本が残根状態になっており咬合を維持できない状態になってしまっている。
ただ、抜歯して放置した状態ではなく根が残っているために歯槽骨の水平的・垂直的なボリュームが維持されている。
この状態であれば、骨移植などの附帯手術を行なわなくてもインプラント埋入は可能であろう。
ただ奥歯が無い状態であったため、小臼歯から前方で咬合力を支え続けていたせいか、全体的に前方に歯が倒れこんでおり、咬合高径(咬み合わせの高さ)が短縮している。
そのため鼻から下の顔(下顔面)が短く口角に皺ができ、実年齢よりも老けて見えてしまっている。
このことは患者様も気にされていたようで、全体的な咬み合わせの高さの再構成(咬合再構成)を行なわなければならない。
勇気を振り絞って歯科医院にお越しになられた患者様の期待に応えたい。
インプラントと審美歯科|2009年03月24日
本日の患者様は30代男性の方。
上顎前歯2本を転倒によって破折してしまったとのことでご来院になった。
前歯は2本とも失活歯(神経を抜いてある歯)で、脆弱であったのか2本とも縦破折をしており、保存は不可能であった。
破折以外に特段の感染兆候もないため、抜歯即時インプラント埋入・即日仮歯装着をお勧めした。
抜歯すると歯の周囲の歯槽骨、特に唇側の歯槽骨は著しく吸収(痩せる)してしまう。
抜歯後数ヶ月も放置すると、骨の垂直的・水平的な高さと幅が減少してしまう。
そうすると、最終的な歯が奥まった長い歯になってしまう可能性が高い。
それを防ぐために、抜歯後即時にインプラントを埋入し、自家骨と人工骨で隙間を埋め、骨吸収を最小限に抑える方法が採られる。
より機能的で審美性に優れた歯にするための方法だが、高度な技術が必要である。
ご満足いただける前歯の再生をお手伝いしたい次第である。
インプラントと審美歯科|2009年01月16日






