本日の患者様は40代の女性の方。
右下乳臼歯(E)が晩期残存(後継永久歯の先天性欠損によって生え代わりせずに、乳歯が残ってしまった)状態であった。
乳歯は歯冠が虫歯でほぼ崩壊状態であり、レントゲンを拝見すると歯根もほとんでなく、機能的・審美的に不満足な状態になっている。
乳歯の歯根がほぼ吸収して(根が溶けて短くなって)いるので抜歯即時埋入が適応となるケースである。
若干の骨の不足は切削骨片および人工骨での補填となる。
抜歯即時埋入が可能なケースでは積極的に行うべきである。
利点として、治療期間の短縮、骨吸収の抑制などがある。
今回も患者様のご同意が得られたため、抜歯即時埋入を行いたい。
インプラントと審美歯科|2008年04月22日
本日の患者様は40代の女性の方。
あちこちグラグラして、まともに食事ができないとのお悩みで来院された。
初診時のレントゲン検査および口腔内診査をしてみると、咬み合せの高さが極端に低くなっている。
患者様ご本人も、顔が歪んだような気がすると仰っている。
顎模型を作成後、フェイスホウトランスファー(顎咬合診査・診断)を行ったところ、適切な咬み合せの高さより右で7㎜、左で9㎜の不足があることがわかった。
全体的に高さが不足しているだけでなく、左の方が右より2㎜不足しているために顔貌の歪みが生じてしまったようである。
また、ロングスパンブリッジ(本数の多いブリッジ)を支える歯は高度の歯周病になっており、抜歯の適応である。
したがって、インプラント治療を用いた、全顎咬合再構成治療が必要になってくる。
治療の手順としては
①顎咬合診査によって得られた理想的な咬合状態を再現した仮歯の作成
②その仮歯に沿ったインプラント診断用ステントの作成
③CT検査および3D画像処理・診断により抜歯即時埋入か骨再生後の埋入かの診断
④抜歯およびインプラント埋入
⑤保存可能な歯の切削・仮歯への変更
⑥インプラントへの仮歯の装着
⑦咬合状態の再診査・診断
⑧仮歯の修正
⑨仮歯の咬合状態をフィードバックしたセラミック人工歯の作成
⑩セラミック人工歯の装着
このように綿密な計画に沿った治療を行わなければ、全体的な咬み合せの治療は出来ない。
失われた美しい顔貌および咬合機能を回復するために、時間をかけて丁寧に治療を進めていかなければならない。
インプラントと審美歯科|2008年04月18日
本日の患者様は遠方よりお越しの50代の女性の方。
地元の歯科医院でフルマウス(全顎的)のインプラント治療をお受けになっていたのだが、一月に1回の割合で上部構造のセラミック被せ歯が割れてしまい、その都度修理を受けていらっしゃるとのこと。
また、歯並びも出っ歯で短い気がするとのご不満をお持ちであった。
まず、インプラントは天然歯と違って生理的動揺(若干の揺れ)がない。
そのため、顎を運動させた時に生じる下顎骨体のわずかな歪みの影響が、直接インプラント上部構造に伝達されてしまうために破折が生じてしまう。
天然歯であれば骨体の歪みを、歯の生理的動揺がある程度吸収してくれる。
したがって、自ずと天然歯に与えるべき形態・咬合様式とインプラントのそれは変わってくるのである。
それを考慮せずに、ただキレイな形態だけの被せ歯を被せても、結果はこの患者様のようにあそこが欠けた、ここが割れたとなってしまう。
また、噛み合せが低く(低位咬合)のため、下顔面が短縮して実年齢よりも老けて見えるし、噛み合せが低いので、キレイな前歯を並べられずに短い出っ歯のようになってしまっている。
解決策として、この患者様の最適な咬合高径(咬み合せの高さ)を科学的に検証し、その高さでの仮歯を作成し装着する。
仮歯で、顎関節症状や見た目の不備が無い事を確認した後にセラミック上部構造を仮着けしていく。
遠方からお越しなので、なるべく治療回数を最小限にやっていきたい。
インプラントと審美歯科|2008年04月01日
本日の患者様は30代の女性の方。
左上4番が歯根破折のため、抜歯適応である。
ご本人はブリッジよりもインプラントによる欠損補綴をご希望された。
歯を支える歯槽骨は歯を抜いてしまうと、時間とともに吸収して(減少)しまう。
それは頬側歯槽骨において顕著で、抜歯後半年で3~4㎜程ロスしてしまうと言われている。
骨吸収した部位にそのままインプラント埋入をすると、隣の歯よりも長い歯になってしまい、やや見た目が悪くなってしまう恐れがある。
吸収して分を骨移植で補う事は可能だが、金銭的・時間的なコストがかかってしまう。
そのため、抜歯時にインプラント埋入が確定している場合で抜歯即時埋入手術が出来ない場合には、歯槽骨吸収を最小限に抑える処置を行う。
これをソケットプリザベーションという。
抜歯し、不良な肉芽組織を掻爬した後に人工骨を填塞し、メンブレンという特殊な膜で蓋をするか、コラーゲン材料で蓋をする方法が一般的になってきている。
この方法を用いると、抜歯窩の骨再生が迅速で、かつ骨吸収を最小限に抑えることができる。
インプラントと審美歯科|2008年03月27日
本日の患者様は20代の女性の方。
他院で前歯3本の抜歯を勧められたが、抜歯が必要なのかどうか、もし抜歯してインプラントにしたらどんな感じになるのかをお知りになりたいとのことで来院された。
レントゲン検査および口腔内診査で、やはり保存は困難であることをご説明し、インプラントの概要についてご説明した。
このレポートでも度々書かせていただいているが、前歯のインプラントを審美的に成功させるのはかなりの難易度である。
詳細は当院のホームページをご覧になっていただきたい。
http://www.implant-consul.com/clinic/000210.php
20代女性の一世一代の審美インプラントを成功に導くためにあらゆる手段を講じていかなければならない。
インプラントと審美歯科|2008年03月04日






