前歯の抜歯即時インプラント埋入

本日の患者様は40代の男性の方。

右上前歯が根尖病巣によって抜歯しなくてはならないと近所の歯科で言われたとのこと。
抜歯には納得しているのだが、通院中の歯科医院は高度なインプラント治療とはおよそ縁がなさそうなので、専門医に診てもらいたいと思いお越しになった。

早速口腔内診査と3次元CTスキャン検査をさせていただいた。
CT画像を拝見すると当該歯の歯根は半分くらいの長さに吸収されており、その先に小豆大の根尖病巣が存在している。
唇側の皮質骨は一部穿孔しているが、概ねフレームは保たれている。
根釧病巣のから鼻腔底までには6ミリの骨が存在している。

以上の条件から、抜歯+歯根嚢胞摘出術、即時インプラント埋入術の適応と判断しご説明申し上げた。
抜歯窩とインプラントとのギャップには吸収の遅いβ-TCPという人工骨を使用することもご説明しご了承を得た。

機能的で審美性に優れた前歯をお作りできるよう努力したい。


上前歯の骨造成を併用したインプラント治療

本日の患者様は30代の男性の方。

右上前歯1番を10年ほど前に失い、その後ブリッジを装着していたとのこと。
数週間前に脱離し、近所の歯科で再着してもらったが数日すると外れてしまい、この際欠損部位をインプラントにして1本1本セパレートした歯にしたいとの事でお越しになった。

早速口腔内診査をさせていただくと、欠損部位の歯茎は大きく陥没しており、外見からでも当該部位の歯槽骨吸収が著しいことが分かる。
この部位にインプラントを成立させるためにどのような付帯手術が必要になるかを推し量るため、患者様のご承諾を得てCTスキャン検査をさせていただいた。

CT上では欠損部位は垂直的・水平的に大きく吸収しており、隣接歯との整合性を獲得するにはブロック骨移植かスプリットクレフト法を用いる必要がある。
歯肉移植まで行って完璧な審美性を獲得した状態になるまでは大よそ9ヶ月ほどは掛かることをご説明した。

このようなケースでは、それならばまたブリッジにしたいと考えられる患者様が半数はいらっしゃるが、本日の患者様はインプラント治療の方が将来的な寿命が長いことを理由にこちらを選択された。

機能性・審美性に優れた前歯を整えて差し上げたい。


破折した前歯の抜歯即時埋入インプラント

本日の患者様は40代の男性の方。

右上2番の差し歯が外れてお痛みがあるとの事でお越しになった。
患者様のご希望は可能であれば再着してほしいとの事だったが、内部を拝見すると歯根が縦に割れてしまっている状態であった。

内部をボンドで固定する方法もあるが、破折片がやや動くような悪い状態なので抜歯適応だとお伝えし、抜歯後の機能回復方法としてのインプラントとブリッジについて詳しくご説明申し上げた。

両隣在歯が健全歯であることもあり、ファーストチョイスはインプラントであること、インプラントを選択するのであれば抜歯即時埋入即日仮歯装着を行うことを申し上げた。

患者様もご自身の前歯の置かれた状況を正確にご理解いただき、インプラント治療をご選択された。
早速CT検査および仮歯用模型の歯型を取らせていただき、来週早々の埋入手術となった。

歯根破折を生じた場合には、破折線からの細菌感染によって歯槽骨が吸収する前に迅速に抜歯→インプラント埋入を行う方が審美的に有利になる。

しばらく放置してしまうと唇側歯槽骨が吸収してしまい、審美性確保のために骨移植や粘膜移植が必要なケースも出てくる。
余計な手術は極力無い方がよい。


前歯の抜歯即時埋入インプラント治療

本日の患者様は某テレビキー局の男性アナウンサーの方。

上顎2番が歯根破折しており、抜歯適応と局内の歯科クリニックで言われたとのこと。
レギュラーの報道番組もあるため、前歯がないのは業務上許されないので何とかしてもらいたいとの主訴でお越しになった。

単純レントゲン写真を撮ると、歯根は縦破折しており保存は不可能な状態である。
両隣の歯は健全歯のため、インプラントによる審美・機能回復治療をお勧めした。

患者様もインプラント治療、とりわけ抜歯即時埋入による治療法をご希望されたため早速3次元CTスキャン検査をさせていただいた。
当該部位には根先端より先に6ミリほどの骨が存在しており、根破折に伴う感染もごく僅かで唇側骨の破壊は認めなかった。

インプラントシュミレーションソフトでの埋入を行い、安全にかつ審美性を損なうことなくインプラント埋入が可能であることをお話しご了解を得た。
埋入当日には仮歯を装着し、審美性維持を行うこととする。

念のため、番組のない週末に手術を行うこととなった。


スプリットクレフトを用いた前歯インプラント

本日の患者様は60代の男性の方。

数年前から下顎前歯の歯周病が徐々に酷くなり、最近ではグラグラになってしまい痛くて食事が辛いとのことでお越しになった。
口腔内を拝見すると、下顎前歯は歯根の半分以上が露出しており指で摘んだだけでも抜けてしまいそうになっている。

患者様のご了解を得て3次元CTスキャン検査をさせていただき、インプラント埋入が可能な骨状態なのかを診断させていただいた。

一般的に下顎前歯部の歯槽骨は歯根を包む骨は広く、歯根先端部分は細くくびれその下がまた太くなると言う構造になっている。
バストーウェストーヒップと相似した構造をイメージしていただくとわかりやすい。

この患者様の場合、歯周病によってバストに相当する部分の歯槽骨は失われており、最も細い部分からの骨しか残っていない。
単純にインプラント埋入をするのなら埋入に必要な幅が出てくるまで骨を削合していけばいい。
ただし、埋入ポジションが下方に位置するため若干長い歯になってしまう。

審美性を完璧に求めるのであれば、骨移植+角化粘膜移植を行う必要があるが、そこまではしたくないとの事。
そこで唇舌的な幅径を増大させるために、リッジエキスパンジョン(スプリットクレフト)法を用いたインプラント埋入をご提案した。
この方法は、薄い骨を2枚に下ろすように切れ目を入れて、そこに骨幅を広げるネジを入れて幅を増やす方法である。

ご検討いただき、今後もカウンセリングを重ねていきたい。



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