本日の患者様は某テレビキー局の男性アナウンサーの方。
上顎2番が歯根破折しており、抜歯適応と局内の歯科クリニックで言われたとのこと。
レギュラーの報道番組もあるため、前歯がないのは業務上許されないので何とかしてもらいたいとの主訴でお越しになった。
単純レントゲン写真を撮ると、歯根は縦破折しており保存は不可能な状態である。
両隣の歯は健全歯のため、インプラントによる審美・機能回復治療をお勧めした。
患者様もインプラント治療、とりわけ抜歯即時埋入による治療法をご希望されたため早速3次元CTスキャン検査をさせていただいた。
当該部位には根先端より先に6ミリほどの骨が存在しており、根破折に伴う感染もごく僅かで唇側骨の破壊は認めなかった。
インプラントシュミレーションソフトでの埋入を行い、安全にかつ審美性を損なうことなくインプラント埋入が可能であることをお話しご了解を得た。
埋入当日には仮歯を装着し、審美性維持を行うこととする。
念のため、番組のない週末に手術を行うこととなった。
前歯|2010年04月27日
本日の患者様は60代の男性の方。
数年前から下顎前歯の歯周病が徐々に酷くなり、最近ではグラグラになってしまい痛くて食事が辛いとのことでお越しになった。
口腔内を拝見すると、下顎前歯は歯根の半分以上が露出しており指で摘んだだけでも抜けてしまいそうになっている。
患者様のご了解を得て3次元CTスキャン検査をさせていただき、インプラント埋入が可能な骨状態なのかを診断させていただいた。
一般的に下顎前歯部の歯槽骨は歯根を包む骨は広く、歯根先端部分は細くくびれその下がまた太くなると言う構造になっている。
バストーウェストーヒップと相似した構造をイメージしていただくとわかりやすい。
この患者様の場合、歯周病によってバストに相当する部分の歯槽骨は失われており、最も細い部分からの骨しか残っていない。
単純にインプラント埋入をするのなら埋入に必要な幅が出てくるまで骨を削合していけばいい。
ただし、埋入ポジションが下方に位置するため若干長い歯になってしまう。
審美性を完璧に求めるのであれば、骨移植+角化粘膜移植を行う必要があるが、そこまではしたくないとの事。
そこで唇舌的な幅径を増大させるために、リッジエキスパンジョン(スプリットクレフト)法を用いたインプラント埋入をご提案した。
この方法は、薄い骨を2枚に下ろすように切れ目を入れて、そこに骨幅を広げるネジを入れて幅を増やす方法である。
ご検討いただき、今後もカウンセリングを重ねていきたい。
前歯|2010年04月23日
本日の患者様は30代の女性の方。
他医院にて左下奥歯(6番)の抜歯をして3ヶ月ほど経過していらっしゃる。
そのクリニックはインプラント治療費は比較的安価ではあるのだが、患者様がご希望しているノーベルバイオケア社製のフィクスチャーを扱っていないため当院にお越しになった。
様々な患者様がインプラントカウンセリングにお越しになっているが、インプラントフィクスチャーのメーカーにまで拘ってお越しになる患者様は少ない。
当院ではノーベルバイオケア社製の全製品を取り揃えているが、ノーベルバイオケア社製品はコストが高く治療費用も高額になってしまう。
しかしながら歯に詰める銀歯と違い、骨の内部に半永久的に埋め込むインプラントフィクスチャーは取替えが利かない。
物性的要件を高い次元で満たしているノーベルバイオケア製を使用するのは患者様にとっても利益の大きいことであると確信している。
他のメーカーの製品でも優れたインプラント製品は多くあるが、№1の製品を使うことに意味があるのであろう。
本日の患者様には、ノーベルバイオケア社製ノーベルリプレーステーパードグルービーにて埋入手術をさせていただこうと思う。
奥歯|2010年04月20日
本日の患者様は50代の女性の方。
全体的にボロボロになったので治したいとの主訴でお越しになった。
口腔内診査および一般レントゲン検査をさせていただいたところ、残存している上下の歯の噛み合せが失われ、互い違いに歯茎に当たって止まっている。
咀嚼が上手くできず、ほぼ丸呑みでお食事をされていらっしゃるとのこと。
この方の場合、まずは噛み合せの正常化を図るための咬合再構成が必要となってくる。
保存できる歯と要抜歯の歯を選別し、保存可能な歯を土台として仮歯を作成して本来有していた正常な咬合高径に回復させる。
その仮歯の状態で顎関節に異常がなければ、その高さにおけるインプラント計画を立案する。
全顎に亘る咬合再構成治療で、インプラントを併用した治療は最も難易度が高く、患者様に治療の意義や道程をご理解いただくまでしっかりとしたインフォームドコンセントが必要となってくる。
全体的な治療|2010年04月16日
本日の患者様は60代の男性の方。
左右両側の下顎大臼歯が欠損しており、インプラント治療をお考えでご相談にお越しになった。
現在は入れ歯でお食事をされているが、友人がインプラント治療で快適な食生活を取り戻された経験を聞いてご自身も治療を受けたいと思われたとの事。
患者様のご承諾を得て早速3次元CTスキャン検査をさせていただき、即日インプラントシュミレーションを行った。
歯槽骨は高さはあるものの、水平的吸収が顕著で薄い骨になってしまっている。
男性の咬合力を考慮すると、細いインプラントでは心許ない。そうかと言って太いインプラントではかなり深い位置まで埋めなければならず結果的に長い歯になってしまう。
一定の審美的基準を満たし、かつ強い咬合力に耐えうる太いインプラントフィクスチャー埋入のためには薄い歯槽骨を水平的に広げるスプリットクレフト法を採用するのがベストであろう。
数ヶ月程度治療期間が長くはなるが、今後の長い人生を考えると安易な埋入よりも良い結果をもたらしてくれるであろう。
次回のカウンセリングで治療方針を決定することを確認してお帰りいただいた。
奥歯|2010年04月13日
本日の患者様は近隣歯科医院よりご紹介の40代の患者様。
左右上顎臼歯が欠損しており、上顎で残存している歯は犬歯~犬歯までの6本のみである。
上顎臼歯相当部の歯槽骨は垂直的骨吸収が著しく、インプラント治療になるならば何れにしろ大規模な手術が必要になるため口腔外科専門医である当院にご紹介くださった。
目的意識のはっきりしていらっしゃる患者様であるので、早速ご了解を得て3次元CTスキャン検査および、口腔内診査(歯周基本検査、視診、触診等)をさせていただいた。
残存している6本の前歯は中等度の動揺があるもののすぐに抜歯しなければならないほどの状態ではない。
この前歯6本を残してインプラント治療を行う場合と、戦略的に抜歯してインプラント治療を行うのとで大きく手術方針が異なってくる。
①前歯6本を残す場合
左右上顎奥歯のインプラント治療を行うのだが、骨が圧倒的に不足しているため上顎洞底挙上術(サイナスリフト、サイナスフロアエレベーション)を行い、同時にインプラント埋入を行って約半年~10ヶ月の待機期間を設ける。
上顎に新生骨が出来てインプラントが骨と癒合していれば上部構造の作成に入る。
前歯を残す代わりに非常に長い治療期間を要することになる。
②前歯6本を戦略的抜歯する場合
臼歯部に骨がないが、前歯部にはインプラント埋入と負荷に耐えられる骨が存在している。
また、最後方部の上顎結節という部位にもインプラントを傾斜埋入させられる骨がある。
この場合にはオールオンシステムという左右3本ずつ程度のインプラント、合計6本程度で全体の歯を支える構造にする。
この方法であれば、抜歯即日インプラント埋入・即日仮歯作成・即日装着が可能であり、1日の手術で噛めるようになる。
最終構造物も約3ヶ月程度で装着できるため時間的メリットは大きいし、金銭的にも①の方法よりははるかにコストを抑えることが出来る。
欧米では残存骨があるうちにオールオンシステムにしてしまうのが一般的となりつつあるが、まだ残せる可能性のある歯を抜かなければならないので日本では抵抗感があるだろう。
今後数回のカウンセリングを行い、利点と欠点についてゆっくりご理解をいただいてお決めいただきたい。
その日から噛める|2010年04月06日
本日の患者様は40代の女性の方。
5年ほど前に治療した左上前歯が腫れて痛いとの主訴で先週当院にお越しになった患者様である。
初診時口腔内診査および一般デンタルレントゲン検査をさせていただいたところ、太い心棒に圧迫されるように歯が折れているのがわかる。
唇側歯肉は発赤、腫脹しており急性炎症状態であったため、この日は投薬および咬合調整ののみさせていただいた。
腫れ・お痛みともに引いたため、今後の治療計画に関してのご説明をさせていただいた。
まず、今回腫れた左上1番に関しては保存不可能なため抜歯しなければならない。
ただし、もしインプラントになさりたいならば抜歯即時埋入の可能性を模索する必要があるため、必ず抜歯前に治療計画の確定をしなくてはならない。
機能・審美回復の方法としてはブリッジかインプラントの選択肢しかないが、保険適応をお望みならばブリッジの選択となる。
ブリッジを選択した場合には、健全な両隣の歯を大きく削らなければならない。
それが嫌であればインプラントの選択となるが、自費治療であるため高額な治療費となってしまう。
患者様それぞれに経済的事情は異なるため、ご事情を最大限考慮しなければならず歯科医師としては心苦しくもある。
重要なのは、選択できる治療法の利点と欠点をよくご理解いただき、十分にご納得されてから治療に臨んで頂くことであろう。
今回もお見積書をお渡しし、十分なご検討を頂くこととした。
前歯|2010年04月02日
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