怖がり患者様の全顎インプラント相談

本日の患者様は40代の男性の方。

極度の歯医者嫌いで、虫歯のお痛みにも我慢を重ねて現在に至っていらっしゃるようである。
口腔内を拝見すると、上下ほぼ全ての歯が崩壊しており、少なくとも5分の4の歯は抜歯しなければならないほどの状況になっている。

残せるかもしれない数本の歯の根管治療をしながら欠損回復をするか、全てを戦略的に抜歯してオールオンシステムによるインプラント治療をするかの選択肢があるが、どちらを選ばれても不正解ではなく、患者様の社会的状況やお考えによって決定されればよい。

治療期間や総合的なコストを考えるとオールオンシステムに分があると思うが、今後何回かの初期治療およびご相談をして最終的な治療方針を決定していきたい。


下顎大臼歯への抜歯即時インプラント埋入

本日の患者様は30代の男性の方。

右下6番の腫れとお痛みで先月当院にお越しになった。
レントゲン検査の結果、歯根破折した歯が感染して炎症を起こしている状態であった。

消炎治療を行い、症状が落ち着いたので今後の治療方針の話し合いとなった。
当該歯は破折していて保存することは不可能であるため、抜歯しブリッジにするかインプラントにするかの選択をしなくてはならない。

患歯の前後の歯が全くの健康な歯なので、ブリッジにするのはかなり勿体無い治療法であろう。
患者様にもご理解を頂き、インプラント治療を行うこととした。

そこで早速3次元CTスキャン検査を行い、即日埋入シュミレーションを行った。
患歯の根尖病巣は小さく、頬・舌側共に骨破壊は極めて少ない。また、歯根は頬側にあり、舌側には健常な骨が存在している。
この条件であれば、抜歯即時インプラント埋入が可能であろう。

大臼歯の抜歯即時埋入は難易度の高い手術であるが、患者様にとっては時間的なメリットが極めて大きい方法である。


全顎歯周病患者様のインプラント治療計画

本日の患者様は50代の女性の方。

昨年の秋頃に全体的に歯肉が腫れて当院にお越しになった。
初診時にはほぼ全ての歯茎から膿が出ており、動揺歯も多く、かなり重篤な歯周病であった。
その後歯周初期治療を行い、ようやく歯周組織も落ち着いてきた。

そこで、今後機能的な口腔機能の再構築を行わなければならない。
全顎的な歯周病罹患者の方のインプラント治療計画は非常に難しい。
特に抜く歯と残すべき歯の選別を誤ると、治療がエンドレスに陥り、患者様の治療に対するモチベーションが著しく低下してしまう。

長期間に亘って安定した咬合機能を担保できる歯は残すが、それ以外の今後の展開が不安定な歯は戦略的に抜歯してインプラントにする方法が最も時間的・経済的なメリットが大きい。
しかしながら、患者様によってはご自身の歯を可能な限り延命したいと考えられる方もいらっしゃるため、話し合いを重ねながら治療計画を策定しなければならない。

治療が終わったかと思えばまた抜けてインプラントを入れて、とならないよう慎重に治療計画を策定していきたい。


上顎前歯のインプラント治療

本日の患者様は30代の女性の方。

前歯数本がダメになってしまったのでインプラントにしと方がよいか診てもらいたいとの主訴である。
拝見すると、前歯4本にメタルボンドセラミック被せ歯が入っており、その歯茎は腫れていて膿も若干出ている。
レントゲンで確認すると、4本とも全て根管治療がしてあるが根尖病巣もそれなりに大きなものができている。

患者様のご了解を得てCTスキャン検査をさせていただくと、左上2本の根尖病巣はかなり大きく再根管治療をしても治る見込みは極めて少ない。
右上2本も比較的大きな病巣があるが、ことらは再根管治療を試す可能性が残されている。

この場合、患者様のキャラクターや時間的制約によって治療方針は異なるだろう。
右2本の根管治療には多くの時間を要するし、場合によっては完治しないで症状が再燃する可能性も考えると、4本とも抜歯してインプラント埋入を戦略的に検討する場合もある。
時間がかかっても、ご自身の歯を何とか残したい場合には左上2本のインプラントだけを行う。

今回の患者様は何とか右上2本だけは残したいとのご希望であったので、左上2本の抜歯とインプラントを行うこととした。
左上2本に対しては再根管治療や歯根尖端切除術など駆使しながらの治療となる。


矯正治療を併用したインプラント治療

本日の患者様は20代の女性の方。

右下6番の欠損回復と全体的な歯並びのご相談にいらっしゃった。

口腔内診査をさせていただくと、右下6番欠損を長らく放置したせいで、その後方の7番がスペースに倒れこんでしまっている。また、顎が小さく歯が全て並びきるスペースはない。

歯が生えている向きが問題ならば審美セラミック矯正も適応の一つとなるが、この方の場合歯の生えている場所が問題で、所々重なって生えてしまっている。

この場合には、純粋な矯正治療を行いながらのインプラント治療が適切な治療方針である。

便宜的に上下左右5番を抜歯し矯正治療を先行させ、6番欠損部位のスペースが確立したらインプラント埋入を行う。矯正治療終了まではインプラントには仮歯を装着してお使いいただくのがベストの方法である旨ご説明申し上げた。


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