本日の患者様は30代の女性の方。
左上前歯が縦に割れているので抜歯が必要と掛かりつけ医で言われたとの事。
セカンドオピニオン目的に来院された。
3次元CT画像およびデンタルX線写真で診査したところ、前歯は真っ二つに割れており保存不可能な状態であった。
患者様にインプラントとブリッジの選択肢をご提示し、それぞれの特長についてご案内申し上げた。
もしインプラントにするならば、極力骨の吸収を防ぐために抜歯即時埋入法を選択することをお勧めした。
ただし、鼻腔までの骨の長さが15ミリ程度であるためインプラントの初期固定を得られない場合には、骨吸収を防ぐためのソケットプリザベーションを行う必要性をご説明をした。
本日の患者様も他院で同じようなご説明を受けられたが、当院のように実際の術前・術中・術後の画像を見ながらのご案内は初めてだったが、非常に分かりやすいとのご評価をいただいた。
今後、治療する医院をお選びになるであろうがいろんな話を聞き熟考されて治療をお受けになることを願って止まない。
前歯|2009年10月30日
本日の患者様は50代の男性の方。
上顎前歯と右下奥歯の欠損をインプラントにしたいとのご希望でいらっしゃった。
口腔内診査およびCTスキャン検査をさせていただいたところ、両部ともごっそりと骨が痩せてしまっている。
インプラント埋入シュミレーションを3次元画像で行うと、やはり歯槽骨は著しく吸収しており、どれほど細いインプラントを選択しようとも成立しないことが一目瞭然である。
この場合は、下顎臼後部およびオトガイ部からのブロック骨移植を併用した骨造成をした後にインプラント埋入を行うのが通法であろう。
順序としては、骨移植→インプラント埋入+追加骨造成→歯肉移植→最終仮歯→本歯装着
となり、期間は9ヶ月を予定している。
前歯|2009年10月27日
本日の患者様は20代の男性の方。
歯医者が怖くて、歯がボロボロになってしまったので治したいとのご希望でお越しになった。
口腔内診査をすると、残せそうな歯は10本ほど(それでも重度の虫歯にはなっている)で、残りは保存不可能な状態の歯ばかりである。
人間の歯は28本(矯正治療で便宜抜歯している場合は24本)あるので、18本の欠損になってしまう。
欠損部位全てにブリッジタイプも含めてインプラント治療を施した場合、少なくとも10本程度のインプラント埋入が必要になってしまう。
当然ご費用も数百万円規模の治療費が必要になってしまうが、若い患者様でこの治療費をご用意できる方は多くない。
保存できる歯の中間にある欠損は何とか保険のブリッジにするなどして機能回復し、どうしても必要な部位のみインプラント埋入を行う方法を採用すれば何とかご費用が抑えられるのではとご提案申し上げた。
患者様もせっかく勇気を振り絞って来たので、何とかこの機会に治したいとの決意がありご承諾を頂いた。
今後、必要に応じて『無痛鎮静法』を併用した治療を進めて行きたい。
全体的な治療|2009年10月23日
本日の患者様は50代の女性の方。
右下の4番目5番目の歯(小臼歯)の欠損をインプラントにできるかとのご相談でお越しになった。
口腔内診査をさせていただくと、欠損部位はナイフのように歯槽頂が尖っていて頬側の歯槽骨がごっそり吸収してしまっている。
抜歯した歯科医院でのインプラント治療には不安があって、抜歯後半年ほど経過してしまっている。
患者様のご了解のもとCTスキャン検査を行い、即日インプラント埋入シュミレーションを行った。
3次元画像構築を行ったところ、骨頂からオトガイ孔(下歯槽神経の出口)や下歯槽管までは約12ミリから15ミリ程度。
上部の尖った骨を削合して深めからインプラント埋入ができなくはないが、それでは非常に長い歯になってしまう。
そうなると、骨移植かスプリットクレフト(薄い骨を2枚に下ろして幅を広げる方法)を併用して治療を行う他ない。
詳細なご説明をしたところ、いずれかの方法にするかを一度検討したいとの事であった。
いずれの方法にしろ、安全な手術を心がけたい。
奥歯|2009年10月20日
本日の患者様は60代の男性の方。
上顎は総入れ歯で、下顎は前歯6本がご自身の歯で奥歯が部分入れ歯となっている。
当院発刊のインプラント書籍をお読みになったうえで全顎インプラント治療を目的にお越しになった。
患者様のご了解の上でCTスキャン検査を行い、即日インプラント埋入シュミレーションを行った。
上顎は6本のインプラント埋入を行うことで全体を支えられることが分かった。
下顎は残存歯の6本があるが、左右の犬歯以外はかなりの動揺があり抜歯適応である。
問題はこの2本の犬歯をどうするかであるが、残した場合には犬歯の前方と後方でインプラントの連続性が絶たれるためインプラントの本数がかなり多くなってしまう。
戦略的に犬歯も抜歯した場合には左右対称に3本ずつ計6本程度のインプラント埋入で全体をカバーするオールオン方式が可能となる。
書籍を熟読された上でのご来院であったため、目的意識が明確であり次回手術の運びとなった。
その日から噛める|2009年10月13日
本日の患者様は40代の男性の方。
右下6番の根の治療を近医で受けているが、半年ほど経過しているのに一向に良くならないので一度診てほしいとのご希望でお越しになられた。
レントゲン検査および口腔内診査(実際に根の内部を診察)したところ、近心根(2本の根のうち前方の根)の内部に穴が開いておりそこから最近が骨内へと侵入し感染を起こしているのが分かった。
根に穴が開いた歯は完治しないため、この場合の治療方針としては
①近心根のみ分割抜歯して5番と6番遠心根を支台としてブリッジ
②6番を一括抜歯してブリッジ
③6番を一括抜歯してインプラント
のいずれかであることをご説明した。
経済的に許すならば③のインプラントがファーストチョイスであるが、患者様それぞれのご事情に応じて最良の選択肢を採用していきたい。
奥歯|2009年10月09日
本日の患者様は20代の女性の方。
近医で前歯の歯根破折が見つかり、抜歯適応のためインプラントを勧められたとのことでご相談にいらっしゃった。
口腔内診査をさせていただくと、右上1番が中等度の動揺を来たしておりデンタルX線写真でも破折線が明瞭に確認できる。
患者様のご了解を得てCTスキャン検査をさせていただいたところ、唇側歯槽骨は極めて薄く抜歯と同時に歯と一緒に取れてしまいそうな脆弱さである。
こういった薄い歯槽骨の場合に抜歯即時埋入を成功させるカギは唇側歯槽骨への侵襲を如何に軽減させるかである。
通常前歯の抜歯では行わない分割抜歯をするのも一つの方法である。
まずは唇舌的に歯を分割し、舌側を抜去した後に唇側の半分を慎重に取り出す。
歯を削る方向を誤ると歯槽骨を無用に傷つける結果を招いてしまうが、慎重に行えば有用な方策である。
このようにして唇側歯槽骨のフレームを守ることができれば、抜歯即時埋入インプラントの審美的成功の確率が高くなる。
前歯|2009年10月06日
本日の患者様は40代の女性の方。
左下5番(第二小臼歯)を他院で抜歯して4ヶ月ほど経過しており、インプラント治療目的にご相談にいらっしゃった。
口腔内診査をさせていただくと、抜歯窩は非常にきれいに治癒しているように見える。
あとはCTスキャンで内部の状態を精査させていただいた。
CT検査を拝見すると、頬舌側共に頂点の骨はフレームとして残存しているのだが、頬側の骨壁に大きな穴が開いているのが分かった。
恐らく非常に大きな根尖病巣があって、骨壁が高度に吸収したものと思われる。
この場合、インプラントを埋入した後に頬側の穴を人工骨で埋めてあげ、軟組織(歯茎などの軟らかい組織)の侵入を防ぐためにメンブレン(特殊な膜)を留置することで対応する。
この方法は一般的にGBR(骨再生誘導法)と呼ばれるもので、インプラント外科を行う医療においては必須のオプションとなっている。
この方法ができないと、骨が不足した部位へのインプラント治療が困難となり機能性に優れた歯を構築することができない可能性がある。
骨移植や粘膜移植、GBRなど多様なオプションを用意し、患者様のニーズに応えていく医療を今後も邁進していきたい。
骨・歯ぐきの移植|2009年10月01日
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