外傷で無くした前歯の審美インプラント

本日の患者様は20代男性の方。

1週間前に自転車を運転中に転倒して前歯2本を脱臼されたとのこと。
抜けた歯を持って大学病院口腔外科に受診されたが、歯の汚染がひどく再植術は不可能と判断されたとのこと。
現在は抜けた歯の両隣に仮歯を接着させて、かろうじて見た目を維持している状態である。

ご了解を得てCTスキャンを撮影し診断したところ、前歯2本が折れた拍子に唇側の歯槽骨も広範に破損してしまっている。
この場合、歯肉が治癒しても歯槽骨の高さは低くなり、そのままの状態でインプラント埋入をしても非常に長い歯になってしまい著しく審美性を損なってしまう。

治療ステップとして、
①歯肉治癒後に下顎オトガイ部からのブロック骨移植を行う。
②骨生着後、当該部にインプラント埋入を行い、すぐに仮歯を装着する。
③歯肉の形態修正が必要であれば行なう。
④最終セラミック人工歯を装着する。

この順序が必須となってくる。

きれいな前歯を取り戻すため、綿密な計画を立てて行ないたい。


歯科治療恐怖症患者様の治療計画

本日の患者様は60代女性の方。

栃木県の遠方よりお越しいただいた。
大の歯医者嫌いで、歯周病でどんどん歯が自然脱落していってもそのまま放置していたとのことである。

口腔内診査およびレントゲン検査をさせていただくと、残存している歯は上下合わせて7本で、全てが高度の歯周病に罹患しており、抜歯適応となっている。

抜歯後の計画としては、
①上下総義歯
②上下にインプラントを埋入して、その上に義歯を乗せるタイプ
③上下にインプラントを埋入して、その上に固定性の歯を乗せるタイプ

などいろいろな方法がある。

患者様としては、とにかく歯科治療が怖くて仕方が無いのが最も大きな問題だということなので、全ての治療を当院の『無痛鎮静法』で勧めさせていただくことをご提案申し上げた。

まずは、『無痛鎮静法』で歯科治療に対する恐怖心を克服していただき、患者様のモチベーションを高め、そこから最終的なゴールの設定に入っていきたい。


院内CTで即座にインプラント診断

本日の患者様は30代女性の方。

他院で右下4番の抜歯をしたが、インプラント治療は当院でしたいとのご希望で紹介受診された。
拝見すると、抜歯窩は健全な歯肉の状態になっていて、一般レントゲンでも内部の骨の再生もほぼできているようである。

ただし、この部分は下顎骨の幅が薄く、かつオトガイ神経の開放口であるオトガイ孔にも近いため3次元的な画像診断をしてみなければ本当のリスク評価は難しい

当院は、3D-CTスキャン装置を院内に設置しているため、術前の診断や術直後の評価等に機動的な検査が可能になっている。

本日の患者様も、是非CTを撮ってから話を聞きたいとのご希望であったため撮影させていただいた。
CT画面上で、骨幅の計測、神経の描出、インプラント埋入シュミレーションによる埋入可能インプラントの選定など、インプラント術前診断に必要なほとんどのことが可能である。

診断の結果、骨幅はかなり薄いものの、ノーベルバイオケア社のリプレイスシステム直径3.5mm、長さ10mmのインプラントフィクスチャーを用いての手術が最適であるとご説明した。
骨移植も必要なく行えるので、治療費用の確定も本日できた。

他施設へのCT依頼を行なっていた頃と比べると、患者様にご足労いただく回数が劇的に減り、ご負担を少なくすることができた。

本日の患者様は次回手術のご予約をされてお帰りいただいた。


咬合再構成で若さを取り戻すインプラント治療

本日の患者様は20代女性の方。

歯医者嫌いのために虫歯や欠けた歯を長い間放置されてきたが、上下左右の奥歯が全く無くなってしまい、食事が満足にできないとのお悩みでお越しいただいた。

口腔内診査およびレントゲン検査を拝見したところ、上下左右の奥歯8本が残根状態になっており咬合を維持できない状態になってしまっている。
ただ、抜歯して放置した状態ではなく根が残っているために歯槽骨の水平的・垂直的なボリュームが維持されている。
この状態であれば、骨移植などの附帯手術を行なわなくてもインプラント埋入は可能であろう。

ただ奥歯が無い状態であったため、小臼歯から前方で咬合力を支え続けていたせいか、全体的に前方に歯が倒れこんでおり、咬合高径(咬み合わせの高さ)が短縮している。
そのため鼻から下の顔(下顔面)が短く口角に皺ができ、実年齢よりも老けて見えてしまっている。

このことは患者様も気にされていたようで、全体的な咬み合わせの高さの再構成(咬合再構成)を行なわなければならない。

勇気を振り絞って歯科医院にお越しになられた患者様の期待に応えたい。


顎関節症患者様へのインプラント治療

本日の患者様は50代男性の方。

昨年夏ごろに左下大臼歯2本を抜歯し、その後そのままの状態で経過しているとのこと。
お仕事が忙しく、なかなか歯科受診できずにいたところ、左半側の頭痛・肩こり・上腕の張りなどの症状が表れ、日常生活に支障を来たすようになってきたとのことである。

左右いずれかの大臼歯を喪失してそのままの状態にしておくと、欠損側の噛み合せが低くなったり不安定になるため、顎関節症になってしまうことがある。
顎関節症の主な症状は、関節雑音(カクカク音)、顎関節痛、咀嚼筋痛などであるが、首や肩まで波及すると頚肩腕症候群といわれる状態になる。

顎関節は、左右両側でぶら下がっている関節なので、バランスが崩れるとどちらかの筋肉の過緊張などを惹起してしまうことがある。

本日の患者様も、抜歯後に徐々に症状が出現してきたとの自覚があるため、大臼歯喪失による顎関節症・頚肩腕症候群の可能性が高い。

治療方針としては、まず保険適応の部分入れ歯を作って使用し、噛み合せの高さを回復する。
これでわずかでも症状が改善していくようであれば、永久補綴としてのインプラント治療を進めていく。

まずは原因を確定してからのインプラント治療が望ましい。


下顎奥歯の埋入即時負荷法

本日の患者様は50代男性の方。

左下奥歯2本の欠損をインプラント治療したいとのご希望でいらっしゃった。
ご承諾をいただいてCT検査を行なったところ、歯槽骨は幅・高さともに十分なボリュームが確保されている。

当院にいらっしゃる患者様の多くがそのままではインプラント埋入が困難なケースばかりなので、久しぶりの十分なボリュームの骨に少し安堵したほどである。
CT値からも、皮質骨・髄質ともに良好な骨質であることが窺えた。

手術時の埋入トルク(ネジを締め付ける強さ)が良好であれば、その日のうちに仮歯を装着して食事をしていただける(埋入即時負荷)

埋入から2ヶ月ほど経過したら、セラミックの本歯を装着して終了となるだろう。


前歯の2ステージインプラント治療

本日の患者様は40代男性の方。

左上前歯の猛烈な腫れとお痛みで先月受診された。
レントゲン・CT検査の結果、左上1番2番の2本の歯の根尖病巣の肥大化により口蓋骨(口の天井の骨)が著しく吸収し、膿が出ている状態であった。
歯を支えるべき骨は歯冠側に3ミリ程度しか存在していない。

この場合、通常なら抜歯および病巣の掻爬をして、治癒を待ってからインプラント治療に移行する。
しかし前歯の場合、抜歯後に唇側の歯槽骨が著しく吸収してしまい、審美性が損なわれてしまう。

そこで、まず歯茎から切開して骨内部の病巣摘出および感染してしまった大部分の歯根の切断を骨内で行なう。
空洞になった部分に自家骨および人工骨を填塞し完全閉創する。
半年後に2本の前歯を抜歯し、即時インプラント埋入を行なう。

非常に繊細かつ大胆な治療となるので、患者様の深いご理解とご同意の下に進めていきたい。


右下奥歯のセミショートインプラント

本日の患者様は50代の女性の方。

右下奥歯2本が欠損して以来義歯をご使用になっているのだが、インプラントにしたいとのご希望でご来院された。

当院にいらっしゃる前に他院でインプラントカウンセリングを受けられた際に、当該部位には残存骨が少ないので骨移植手術が必須だとの説明を受けたそうである。

患者様のご了解を得てCT検査をさせていただき、骨頂から下歯槽神経までの距離を計測すると10ミリ程度の強固な骨があることがわかった。
患者様としては、なるべく骨移植なしでできるならとのご希望がある。

当院で使用しているノーベルバイオケア社のブローネマルクシステムやリプレースシステムでは、長さ7ミリのショートインプラントから8ミリのセミショートインプラントまで豊富な長さがあり、今回は8ミリのインプラントで十分に安全で確実なインプラント埋入が可能であることをご説明した。


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