インプラント治療のお痛み

18mutsu.jpg本日の患者様は30代の女性の方。

歯科治療に相当の恐怖心をお持ちで、なかなか歯科治療を受けられずに奥歯がボロボロになってしまっていた。
他院でも抜歯を勧められ、『無痛鎮静法』目的で当院を受診された次第である。

左右の奥歯が計4本根っこだけの状態(残根)になっており、抜歯適応である。
ご本人の希望で入れ歯は勘弁してもらいたいとのことなので、インプラント治療をお勧めした。

しかし、インプラント治療のイメージとして術中や術後に相当の痛みがあるのではとの不安を訴えておられた。

 

顎の骨にドリルで穴を開けてネジを埋め込むと聞くと、相当痛いのではとのイメージを抱かれるのは当然である。
しかしながら、インプラント手術は抜歯や摘出術などの身体に対する「破壊行為」ではなく、予め定められた回転数・トルクで優しくネジを埋め込んでいく手術なので、術後のお痛み自体極めて少ない。
勿論術中は『無痛鎮静法』で寝ていただき、かつ局所麻酔を適切に行えば、術中のお痛みは皆無である。

骨質がかなり硬い場合には、術後のお痛みがやや増す事はあっても、鎮痛剤で充分にコントロールは可能である。

なにより重要なのは、丁寧なご説明をして患者様の精神的な恐怖感を取り除いて差し上げることかもしれない。


抜歯即時荷重インプラント

03allon4up.jpg本日の患者様は40代の女性の方。

上顎に6本ほど歯が残存していらっしゃるが、全てグラついておりインプラントをご希望されて来院された。歯を抜いてから骨が安定するまでの期間、義歯を入れるのは我慢ならないとのことなので抜歯即時埋入・即時負荷インプラント治療をお勧めした。

 

抜歯即時埋入・即時負荷インプラントでは予め左右6本ずつの連結された仮歯をご用意しておく。
手術当日には歯科技工士も立会い、仮歯完成までチームで行う。

当日に完成する仮歯には限界もあるため、形態等の不備がある場合には10日後前後に新しい仮歯をご用意して付け替えることもある。

この治療法の利点は、治療期間の短縮、義歯を着ける鬱陶しさがないことと、義歯で創部を傷つけずに済むこと、また手術当日から普通にお食事をしていただけることである。

ただし、インプラント埋入から3週間程度は治癒にとってデリケートな期間なので、硬いものを召し上がるのは控えていただかなくてはならない。

6月だけでも5名の方がこの治療をお受けになっており、ご満足を頂いている。


ピエゾサージェリー導入しました

本日は当院に導入したピエゾサージェリー(サージボーン)についてご案内します。

インプラント治療において顎骨が著しく減少している患者様の場合、上顎洞挙上術や骨移植術などが必要とされる場合が多々あります。
最近ではショートインプラントやオールオン4などの技術で対応する場合もありますが、やはり骨に手を加えなければならない症例は少なくありません。

骨を切削する場合、通常は骨切削用のドリルを使用します。
しかし、ドリル切削では様々なリスクや欠点が多かったのも事実です。

例えば、上顎洞挙上術では、骨を切削する際に洞粘膜を損傷する可能性がある。そのため、手術自体、非常に繊細な技術が必要とされ時間がかかっていました。
また、ブロック骨移植術では切削する際にドリルの直径分の骨がロスしていました。

そこで登場したのが、ピエゾサージェリーです。
サージボーンは、Silfradent社(イタリア)が開発した、超音波振動によるピエゾサージェリー法(Piezo Surgery)を実施する手術用医療機器です。
切削部分の長さ・深さを正確にコントロールでき、非常に精密な骨切り(Osteotomy)を可能にします。軟組織に損傷を与えず、手軽に安全に骨切削を行うことができます。

この機器は骨を対象とするあらゆる処置に適応できますので、今後活躍する機会が多いでしょう。


骨移植&インプラント

10骨移植.JPG本日の患者様は50代の女性の方。

下顎左右奥歯が所々欠損しており、今まではブリッジをしていらっしゃったが、インプラントへの変更をお求めになってのご来院である。

欠損相当部の歯槽骨は頬舌的(幅)にかなり吸収しており、骨の先端部はナイフのように尖った骨になっている。
この場合、インプラントを埋入するには骨の先端を削って平坦にするか骨を移植してボリュームを増すかのどちらかを行わなければならない。

前者の場合、下顎では下歯槽管との距離が近接するため、必要な長さのインプラントが埋入できない可能性がある。
ショートインプラントを選択する手もあるが、骨密度が一定以上でなければ長期的安定性を担保できない。

本日の患者様は、食事をされた時に歯と頬の間に食べかすが溜まらないようにして欲しいとのご希望もあったため、骨移植をして食事のフローを良くする形態を作ることにした。


移植かショートインプラントか

本日の患者様は20代の女性の方。

左上奥歯が3本欠損しており、右でしか噛めないから何とかしたいとの主訴であった。

レントゲン検査をすると、欠損部の歯槽骨はかなり吸収しており、上顎洞との距離は7mm程度しか残っていない。
通常であれば、この場合ソケットリフト手術あるいはサイナスリフト手術の適応となる。

しかしここ最近のインプラント治療のトレンドとして、長さが5mmから7mm程度のショートインプラントを埋入しても、ソケットリフト等の移植手術を行った症例との予後の差がないことが分かってきた。

以前までは、インプラントは長ければ長いほど安定すると考えられてきた。そのため、サイナスリフト手術やソケットリフト手術など様々な手法を駆使してきた。

しかしインプラントの安定性を担保する要素として、長さよりも太さが重要であり、インプラント埋入トルクが適切でかつ直径5mmのインプラントが埋入できれば長さは短くてもよいのである。

ただし、将来的に歯周病に罹患しやすい患者様の場合には、埋入したインプラントがロストしてしまう可能性もあるため、適応は慎重に検討しなければならないだろう。

本日の患者様は、とにかく低侵襲な処置をご希望されたため、ショートインプラントを用いたオペを適応することとなった。


インプラント治療におけるCTの有用性

本日の患者様は50代の男性の方。

近医にて左下奥歯2本が抜歯適応といわれ、インプラント治療を勧められた。
しかし、そのクリニックでは単純レントゲン撮影のみでCT検査は不要と言われたそうである。

現在のインプラント治療の趨勢として、CT検査は必須項目となっている。

勿論、骨の幅や神経の位置確認など、単純レントゲンで見えてこない部分をみることに優位性があるのだが、骨の密度が把握できる事に極めて重要な意味がある。
適切な骨密度の部位へのインプラント埋入により長期的安定性への予知性を向上させてくれる。
また、埋入手術における偶発症発生の確率を下げ、安全で迅速な手術を可能にしてくれる。
最近ではCTデータから埋入部位を決め、固定性のマウスピース型ガイドを装着して埋入を行うシステムも普及しつつある。

自院にCT施設がなくとも、CT専門クリニックへの依頼でCT検査は可能であるが、それをしないのは医療側の怠慢とも言えるかもしれない。

当院ではCTクリニックへ依頼していたが、患者様の煩わしさを鑑みCTを自院に設置する事にした。
7月初旬からの運用となるが、ますますインプラント患者様の利便性向上に寄与できるものと確信している。


Nobel Biocare Esthetic Forum 2008 に参加

5月25日(日)にグランドプリンス新高輪 国際館パミールにて
Nobel Biocare Esthetic Forum 2008
- Clinical Parameters for Successful Implant and Esthetic Treatment -

が開催され、当院のスタッフ全員で参加してきました。

Nobel Biocare社は、インプラントにおけるパイオニア的企業で、ブローネマルクシステムおよびリプレイスシステムを取り扱うメーカーです。
当院でも、開院時より両システムを導入し今日まで治療を行ってまいりました。

最近のトピックスとして、当院でも数多く行っている『即日荷重インプラントシステム』による咬合機能回復の症例報告が数多くなされていました。

また、最新のインプラントオペサポートシステムの『ノーベルガイド』の有用性についても貴重な報告を聞くことができました。
『ノーベルガイド』は患者様のCTスキャンデータをもとに非常に精度の高いサージカルテンプレートを作製し、より安全性に優れたインプラント埋入を可能にするものです。
当院でも導入を進めており、今後多くの患者様により迅速な治療を行うことが可能となります。

当院は治療において、埋入本数・インプラント生存率など屈指の成績を収めておりますが、驕ることなく今後も最新のインプラント治療を患者様にご提供できるよう、努力を重ねてまいりたいと考えています。


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