本日の患者様は40代の女性の方。
左右下顎の奥歯が3本ずつ喪失しており、前歯と4番目の歯(第一小臼歯)だけでご飯を召し上がっていらっしゃると。
また、以前に比べて下顔面(鼻から下の顔)が短縮し、口角のシワが増えた気がするとのことである。
お口の中を拝見すると、奥歯が計6本無いせいで、咬合力が前歯に集中してしまい前歯が前方に倒れてきていた。
また、4番目の歯が荷重過多で欠けていらっしゃった。
この方の場合、単純に歯のないところにインプラントを埋入して歯を入れるわけにはいかない。
おそらく以前に比べ、噛み合せの位置(上下の歯が当たるポジション)が1~2㎜程度下がってしまっており、これを改善しなければ下顔面の短縮は治せないし、また長期的に見て顎関節症を後発してしまう恐れがある。
患者様には、下顎の歯を全て並べ直す咬合再構成を提案し、ご了承を得た。
順序としては、
①適正な咬合高径を再現した完成予想模型の作成
②インプラント埋入手術
③残存する下顎の仮歯への転換
④インプラントが骨癒合した後、インプラントへの仮歯合着
⑤咬合の確定と経過観察
⑥全てをセラミック人工歯で完成
期間は多少かかるが、美しい下顔面のバランスと機能のためには致し方ない。
全体的なインプラント治療|2007年11月30日
本日ご紹介する患者様は30代の男性の方。
右上5番目の歯が縦破折しており、しばしば腫れとお痛みがあるとの事。
拝見してみると、歯はグラグラに揺れており抜歯の適応であった。
ブリッジとインプラントのご説明をしたところ、インプラントを選択された。
上顎小臼歯でのインプラントは比較的簡単であるが、注意すべき点としては上顎洞との距離が近接していないかどうかである。
今回の場合、インプラントをすることが決定してからの抜歯であるため、抜歯後にインプラント手術の簡易シュミレーションを行うことができた。
埋入すべきインプラントの長さや太さのイメージを定め、抜歯後にどの程度の歯槽骨がロスするかを慎重に推察した。その上で、必要な骨充填術を行った。
インプラント手術が決定している歯の抜歯では、抜歯術からすでにインプラント治療は始まっている。
患者様のニーズの高まりにより、歯を漠然と抜いて、治癒した後に骨の不足などで右往左往するような受動的な治療ではなく、抜歯時に術者が必要とする骨・粘膜形態をイメージし、結果を得るために様々な技術を駆使する能動的な治療が必要になってきている。
前準備が正しく行われていれば、インプラント埋入手術は容易になり、患者様の負担も減少するだろう。
奥歯のインプラント|2007年11月27日
本日の患者様は、40代の女性の方。
左下の5番目の歯(第二小臼歯)が先天性欠損で、そこには乳歯が残存している。
永久歯が先天性欠損で、その部位に抜けるはずの乳歯が残る事は珍しくない。
問題は、その乳歯が永久歯の代わりとして機能するかという問題である。
多くの乳歯は、徐々に根が吸収しグラグラになってしまうため機能しなくなってしまう。
これは、乳歯の根を溶かして永久歯を出そうとする破歯細胞の働きによるもので、たとえ後継の永久歯がなくてもこの細胞が働いてしまうのだ。
本日の患者様も、乳歯の根はほとんど吸収しており、骨内に2mm程度埋まっているだけでグラついておられた。
この場合、乳歯を抜歯して待機期間を置くよりも、抜歯と同時にインプラントの埋入手術を行ったほうが患者様のメリットは大きい。
手術が1回で済み、且つ短期でお望みの歯が入れられる。
乳歯に限らず、根が相当程度吸収した部位では抜歯即時インプラント埋入が主流になってきている。
奥歯のインプラント|2007年11月20日
本日の患者様は50代の女性。
右下奥歯を失ってから約1年ほど経過しており、歯槽骨の吸収とそれに伴う歯肉の減少が認められた。
歯肉は骨に結合しているため、骨の吸収に伴って減少してしまう。
下歯槽神経との距離は十分にあったため、インプラントの埋入手術自体に問題はないが、歯槽骨が減少しているので手前の歯に比べて著しく長い歯になってしまう。
お口を開けても見える部位ではないので、審美的にはそれほど問題ではないが、食渣(食べかす)が頬側に溜まってしまう問題が出てくる。
それを防ぐために、口蓋(お口の天井の部分)からの角化歯肉移植術を併用して標準的な歯と歯茎を作る必要がある。
期間は2ヶ月ほど長くなるが、食生活でのクオリティーの改善をご説明し、ご了承を頂いた。
骨・歯ぐきの移植|2007年11月16日
本日の患者様は40代の女性の方で、右下に2本のインプラントをとのご希望であった。
当院でカウンセリングをお受けになる患者様の多くが、手術中の痛みに対する不安を訴えになられる。
通常、一般的な歯科医院では、虫歯を削る時と同じような歯茎麻酔(局所麻酔)で手術を行う。
当院でもごく簡単な手術で、かつ患者様がご希望になれば局所麻酔で行うこともある。
しかしながら、非常に複雑な手術で、かつ規模が大きくなるほど局所麻酔では対応できなくなってしまう。
術中にどれだけ麻酔を追加注射しても、痛みのコントロールが出来なくなってしまう事が出来なくなってしまう。
そうなると、患者様は、これからどんな痛みが来るのかという恐怖と闘いながら手術を受けなければならない。
当院では、インプラント手術をお受けになる患者様の約9割が「無痛鎮静法」を選択され、快適な手術時間をお過ごしになっている。
起きた時には手術は終了しており、少しご休憩されたらお帰りになれる。
インプラント手術に限らず、歯科治療はもう痛みと恐怖に耐える時代ではなくなってきている。
その他のインプラント|2007年11月13日
当院でインプラントカウンセリングを受けられる、ほぼ全ての患者様がなさる質問が「インプラントはいつまでもつの?」である。
インプラントの寿命は、一概に何年持ちますとは言えない。
それは、インプラントを埋入する部位の骨の状態や、患者様自身のお手入れ、定期健診の受診率などによって非常に大きく左右されてしまうからである。
人間の平均寿命のように、統計学的にインプラントの平均寿命を考察した論文も数多く発表されているが、ある論文では10年、別の論文では35年と、どうもバラバラで科学的根拠に乏しい。
通常、インプラントの長期的な安定性に支障となるようなトラブルは、埋入手術後1年以内に現われてくることが殆んどである。
例えば、歯軋りによってインプラントに過度の負担がかかり、上部構造(セラミックの被せ歯)の一部が破損してしまったり、或いは埋入手術直後に感染を起こしてしまい、インプラントと骨が癒合しなかったりである。
当院では年間150症例以上のインプラント手術を行っているが、通常、埋入手術から3年間安定して経過していけば、最低でも15年以上は維持できると確信している。
当院ではインプラントに対して5年間の保証をお付けしてしているので、その点はご安心していただけているのではないだろうか。
そこから先の寿命は、患者様の努力(口腔内清掃、健康管理、定期健診受診など)にかかってくるのではないだろうか。
その他のインプラント|2007年11月09日
本日の患者様は30代の男性の方で、以前より虫歯治療で当院に受診されていた方である。
右下の奥歯が根痕状態になってしまい、2ヶ月前に抜歯した。
その後数回の治療計画を行い、最終的にインプラント治療をご決定された。
しかし、来年春頃に地方に転勤される事が決まったそうで、当院でなさるか転勤先でなさるかをお悩みであった。
患者様がお調べになった範囲では、転勤先にインプラントを数多く行っているクリニックは見当たらないとのことで困ってしまったと話されておられた。
インプラント治療は、埋入手術、抜糸、二次手術、型採り、上部構造(被せ歯)装着と、通常の方法であれば5回程度の通院が必要となる。条件がよければ、最短3回のご来院で終了できる。
歯の治療のために、わざわざ飛行機に乗って東京までいらっしゃるか、あるいは近所でなさるかは患者様の価値観によるだろう。
インプラント治療を始め、歯科治療は技術だけでなく医師と患者の人間関係も重要になってくる。
この先生に治してもらいたいと本心で感じたなら、飛行機に乗って治療に行っても価値はある気がする。
本日の患者様も、「ここまで丁寧に虫歯を治してもらったから、先生に任せるよ」と言って下さった。
歯科医師冥利に尽きる。
ご期待を裏切らないよう全力を尽くしたい。
遠方よりのご来院|2007年11月06日
本日の患者様はわれわれの医院でも横綱級のこわがりの患者さま
右下の奥歯が長期間の虫歯の放置により崩壊が激しい。
レントゲンをお撮りしてみると、根っ子の先に膿の袋がある。
建物に例えれば「壁紙をはがしてみたら、柱がシロアリに喰われていた」状態である。
無痛鎮静法による抜歯即時埋入をお勧めした。
インプラント・取り外しの入れ歯・ブリッジのご説明をしたが、他の歯をまた削る必要の無いインプラントをご選択になった。
無い歯のために両隣の全く健全な歯が犠牲になる。
前近代的な治療はもうやめにしたい・・・。
怖がりの方へのインプラント|2007年11月05日
本日の患者様は50代の女性の方で、お一人ではご不安とのことで娘さんとご一緒にいらっしゃった。
患者様は現在部分義歯を入れておられ、不便でならないとの思いで、インプラント治療をお受けになろうと決意されたという。
娘さんがインターネットで様々な情報を入手し、インプラント治療に対する予備知識は豊富であった。
患者様が最も気にされていらしゃったのは、当院で使用しているインプラントのメーカーである。
なぜなら、手術が適切でもインプラントメーカーによって出来に差異が生じるのではとお考えになっていらっしゃったからである。
これは正解でもあるし、不正解でもある。
例えば、下顎奥歯のインプラントで、土台となる骨が質的・量的に必要充分に存在するとき、インプラントメーカーによる結果の差異はあまり見られない。
ところが、歯茎が非常に薄かったり、骨の質的・量的不足を来たしている部位におけるインプラント治療では、インプラントメーカーの選択を慎重にしなければ機能的・審美的に満足のいく結果を得ることができない場合もある。 当院では常時4種類のインプラントメーカーを用意し、症例に応じて使い分けている。 1種類のメーカーを盲目的に使い続ける時代ではないと確信している。
その他のインプラント|2007年11月02日
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