義歯の固定源のインプラント

20070929.jpg本日の患者様は、私の後輩歯科医の紹介で遠方よりいらっしゃった。
広範囲のとりはずしの入れ歯の維持源にインプラントを用いている。
この治療では、その上の人工歯は通常固定性になるのだが、あまりきっちとした説明もなく固定源の入れ歯を入れられたとのことだった。
残念ながらインフォームドコンセントがなってなかったようだ。

インプラントは一般的な治療になってきているが、これではいただけない・・・。


なぜ骨移植が必要か? ~下顎奥歯編~

20070928.jpg本日の患者様は20代の男性で、右下の一番奥の歯を失われた方だ。

かかりつけの歯科医院でボソボソになった歯を抜歯したまではよかったが、傷口が治った段階でレントゲンを撮ったところ、残存する骨が少なくインプラントは不可能だと言われたそうである。

これまでのカウンセリングレポートでも度々話していることだが、下顎の骨の内部には下歯槽管というトンネルのような空洞が存在する。この中には下歯槽神経(オトガイ神経)、下歯槽動静脈およびリンパ管が通っている。

手術において、この下歯槽神経とインプラント先端の距離が2mm以上なければならない。
例えば、骨の上端から神経管までの距離が12mmの時、埋入できるサイズは10mm以下となる。
下顎の奥歯では最低でも8mmサイズを埋入するのが理想であるため、10mm以上の残存骨が必要条件になる。
しかし、重度の歯周病などが原因で抜歯すると残存骨が全く残っていない(6~8mm程度)場合が多い。

そのため、他の部位(下前歯の下方や親不知の奥)からブロック骨を移植して、垂直的な骨量を増やす手術が必要となるケースが多いのである。

本日の患者様も同様のケースで、画像をお見せしながら説明をさせていただいた。


歯根のう胞、前歯の治療

20070926.jpg本日の患者様は

真ん中の前歯の根っ子の先端に「歯根のう胞」という大きな膿の袋があり、それを含めた部位にインプラントをご希望の方だった。
前歯の歯肉が腫れていてその膿の袋の大きさは、レントゲンでは小鼻の下まで骨が侵されているようである。

約7本の仮歯を飛び飛びの3本の根っ子で支えているが、1本が歯根のう胞であり、残りのもう一本も健全な根っ子ではない。

このまま、だましだましブリッジを入れても早期にダメになるのは明白だ。

歯の治療で難しいいのはどんなゴールを迎えるか、すなわち治療ゴールの設定およびその患者様との共有が大事である。

先行き不安なリフォームでいいのか?しっかりとした新築をするのか? それが問題だ。

決して押し付けではない治療計画が望まれる。


その日から噛める仮歯

本日の患者様は、
現在下顎の両側にとりはずしの義歯をなされている方だった。


この患者様のご要望のレベルは高く、
片時たりとも噛めない状態を避けたい
という強いご要望をお持ちであった。

インプラントを入れると確かに一時的に傷ができ、その上からだと入れ歯のとりはずしだけでも苦痛が伴う。

10年ほど前までは、
「埋入れてからは最低一ヶ月は絶対に負荷をかけてはいけない」
という時代があったが、

・種類
・埋める時のトルク
・骨の量、質
術者の豊富な経験
などの一定条件を満たせば、その日から噛める仮歯を入れることが出来る。

隔世の感がある。


新幹線に乗って銀座まで

本日の患者様は30代の女性の方で、静岡県からお越しの方である。

この方は遠方という事もあり、何度かメールでご相談にお答えしていたため、お困りの点や治療のゴールをある程度共有できていた。

同県に数多ある歯科医院ではなく、わざわざ新幹線に乗っていよいよお越しいただいたわけである。

部位は右奥上の歯で、
保存不可能な状態になっておりインプラントをご希望の治療であった。
歯科恐怖症でもあるため、
無痛鎮静法(点滴麻酔)による手術をお勧めした。


近所ではなく、わざわざ銀座まで通って良かったと思っていただけるよう、全力を傾注していこう。

喫煙が及ぼす弊害

07sainasu.jpg本日の患者様は20代の男性で、右上7番目の歯がボロボロになってしまったとのこと。

患者様は相当なヘビースモーカーで、喫煙者はインプラントが出来ないと雑誌で見たが、可能かどうかをお知りになりたいとのご希望であった。

まず、喫煙が口腔に及ぼす弊害はいくつかある。
摂取したニコチンによって歯茎の血管が収縮して免疫能が低下する。そのため、歯周病になりやすい。
また、歯茎にメラニン沈着を誘発し、歯茎が暗い色になってしまう。もちろん歯も汚れてしまう。
多くはないが、口腔癌の原因の一つでもある。

過度の喫煙は骨の癒合を阻害してしまうことがある。
インプラントと骨の癒合においては豊富な血流が絶対的に必要であるが、手術直後から過度の喫煙をすると、やはり血管収縮によって血流を阻害してしまうからだ。

だからと言って、喫煙者に手術は不可能なわけではない。
最低限の期間(術後2~3日)禁煙していただき、減煙に協力をいただければよい。

ただし、長期的な寿命を考えると、禁煙していただく事が喜ばしいのだが・・。


サイナスリフト手術

本日の患者様は40代の女性の方だ。

左上の奥歯2本を喪失して10年ほど経っているとのことである。
この方は前歯の審美障害でご来院され、
接客業ということもあり、前歯の治療を優先された。
この度、無事に前歯治療が終了したためインプラントカウンセリングとなった。


単純レントゲンおよび、CT画像を分析した結果、埋入部位には比較的柔らかい骨が4㎜程度しか残存していなかった。

サイナスリフト手術(上顎洞底挙上術)を伴った大規模な手術のご説明をしたが、やはり女性の方は手術に対する恐怖感がおありとのことであった。
また、歯科医がそんな手術を出来るのかとのご懸念もお持ちであった。

当院の歯科医は、大学病院口腔外科で高度な外科専門診療を経験しており、サイナスリフト手術は日常茶飯事であった事をご説明し、ご安心をいただいた。

インプラント診療はつくづく総合力勝負なのである。


やっぱりブリッジは不具合

本日の患者様は、4年ほど前に当院で左下奥歯2本のインプラントをなさり、その後快適な食生活を送られている方だ。

今回は反対側の奥から2番目の歯に、その両隣の歯を利用したブリッジの調子が悪くなられて、遠方より東京までいらっしゃった。

拝見してみるとブリッジの下の歯が2次的な虫歯になって悲鳴をあげている。

やはり、ブリッジは何年か後にこのような不具合が起きる。無い歯のために健全な歯が削られる。こんなに進んだ近代で、歯の治療は遅れたままだ・・・。
先端技術のインプラントで、こちら側も快適な食生活が送れるだろう。


埋入手術同時に骨移植手術

本日の患者様は30代の女性の方。
ご夫婦で当院に受診されていらっしゃる。

左下の4番目の歯を抜歯した後のインプラントについてのご説明を申し上げた。

単純レントゲンで見ると骨は充分にあるように見えるのだが、CT画像を分析してみると頬側の骨はごっそりと溶けていらっしゃった。

埋入手術と同時に、小規模な骨移植手術の概要を、画像を交えながらご説明した。
患者様も一生のことだからとご納得いただけた。


インプラントをなさる方の骨や粘膜の状態は、必ずしも良好な方は少ない。
骨移植や粘膜移植手術のスキルがなければ、患者様に満足感を得ていただく事は困難だ。

今後も様々な最新技術の取得を積み重ねていかなければならない。


その日から噛める固定性の仮歯

本日の患者さまは、
2~3年ほど前にご近所の歯科にて、左下顎に3本のインプラントを埋めたのだが、半年ほど前よりその歯茎から膿が出たり、痛みが出るとのことだった。
拝見してみると埋入して、被せ歯も付いているのだが、周りの骨が大きく溶けて無くなっている。

お聞きしてみると、手術中かなりの力をむりやりかけられ拷問のような感覚だったそうだ。きっと無理なトルクがかけられ骨が次第に死滅してしまったのだろう。


幸い神経の管を避けるように埋める骨がありそうなので、ダメになったインプラントとご自身の根っ子を抜き、その日から固定性の仮歯をいれられそうだ。

ある一定条件を満たせばこのようなことが可能になっている。

隔世の感がある・・・。


上顎の奥から2番目、ソケットリフト

本日の患者様は
左上の奥から2番目の歯根っ子の周りのご病気で歯を失い、
その部位にインプラントをご希望の方だった。

この部位は上顎洞という空洞(もともと骨が無いところ)に近く、埋入る際に骨の高さが問題となり、ソケットリフトという骨の移植術を併用が必要となる場合が多い。

しかし、この患者様の場合には両隣の歯が残っているので、比較的に抜いた後に骨の自然回復が期待できる。

骨が無ければ、各種の技術で対応できることはできるのだが、なるべく自然回復を期待したいものだ。


定期的なメンテナンス

本日はカウンセリングは一休み。

本日はインプラント診療終了後のメインテナンスの患者様が多くいらっしゃる。

以前にも書かせていただいたが、治療の成否は様々な要因に左右される。
外科的な手技能力、適切な噛み合せ・・・・etc。

その中でも埋入周囲組織のメインテナンスは非常に大きな意味を持つ

インプラント(被せ歯も含め)でも人工物であるため、周囲の組織が炎症を起こしてしまう。
ご自身の歯で言えば歯周病のような症状を生じる。

周囲の骨に支持されて植立している
ので骨が減少すればグラつきに結びついてしまう。
そういったリスクを事前に察知し、改善策を講じるために定期的なメインテナンスに来ていただく。
清掃性の程度や人工歯の摩耗状態、顎関節の状態まで細かくチェックしていく。

本日お越しになった患者様は、みなさん一様に健康な歯肉で、問題のある方はいらっしゃらなかった。
しかし、定期的なメインテナンスがあるからこそ患者様のモチベーションも維持される部分もある。



見える部位、治療中でも仮歯は入ります!

本日の患者様は上顎の差し歯がダメになり、そこにインプラント治療をお考えの方だった。

人前でしゃべるお仕事なので、かた時たりとも歯が無いのを気にしておられた。

知人のご紹介でいらっしゃたので、治療に対しては不安は無いご様子だったが、見える部位なので治療中に仮歯が入るのかを心配なされていた。

条件がよければインプラント本体に、条件が悪くても他の歯に接着剤どんな場合でも仮歯は入る旨をご説明した。

20年ほど前は2~3ヶ月の間は仮歯を着けてはいけないという時代があった。

時代も変わったものだ・・・。


20代女性の骨移植と粘膜移植

本日の患者様は20台の女性で、
広範囲に渡って欠損のある患者様である。

残存している歯も保存できるか否か微妙な歯ばかりであった。
患者様は、今まで何とか食べられたので放置していたが、今後の人生を考えて一大決心で当院を受診された。

下顎の奥歯は、失ってからかなりの期間が経過しているため残存骨が極めて少なく、ただインプラントを埋ればよいレベルではない
大掛かりな骨移植と粘膜移植を伴った手術になることをご説明した。

このような、欠損が多く、残存している歯の保存の可否が微妙な場合は、診断と治療順序が極めて大きな意味を持つ。
残すつもりだった歯がやはりダメで、再度埋入手術・・・と後手後手に回ってしまう可能性があるためだ。

この方の場合、
①まず食事がをするための仮歯を残存している歯に被せる。
②保存可能か否かの判定をし、順次抜歯する。
③骨移植手術
④埋入手術
⑤粘膜移植手術
⑥全体的な仮歯
⑦最終的なセラミック歯の装着
という順序で治療を行っていくことをご説明申し上げた。

この方とは長いお付き合いになりそうである。


インプラントの医療費控除

本日の患者様は 左下奥歯を3本失っておられる患者さまだった。

拝見してみると骨の幅が極端にうすく、
インプラントをうめるのには骨の移植が必要
であった。

また、対応する上顎の歯が垂れ下がってきており、これを修正する料金もかかってきてしまう。
色々お調べになってからいらしたようだったが、複合手術の費用が予想外だったようだ。しかし、この診療では所得税の医療費控除がうけられる旨をご説明した。
医療費控除を受けられることも予想外だったようで、ご安心していただけた。


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