インプラントでもう一度おいしく食べたい!

本日の患者様は40代の女性で、左上の奥歯を数ヶ月前に抜歯されたそうだ。

抜歯する前は炎症を何度も繰り返し、度々の腫れや痛みにずっと悩まれていたとの事である。
その苦しみから逃れられるならと、抜歯を決意し近所の医院で抜歯されたそうだ。

しかし、歯科医から抜歯後のヴィジョンについての説明はなく、抜き終わって次の診察時に入れ歯しかないと言われショックをお受けになったそうである。

40代と言えば、まだまだ若く人生これからという時に「入れ歯」と言われて正直ガックリきたそうである。

しかし入れ歯を作る気にはなれず、ずっと右側ばかりで咬んでいたが、やはりなかなか咬めずについ飲んでしまう事も少なくないようである。
患者様は「もう一度前のようにおいしく食べたい」と切実に訴えておられた。

このご希望に沿うべく、インプラント治療のご説明を申し上げた。

抜歯後のヴィジョンもなく、ただ流れ作業的に治療をされる歯科医は決して多くはないと思うが、患者様の「クオリティー・オブ・ライフ」を考えた治療を今後も実践していかなければと、改めて実感したカウンセリングであった。


顎関節症とインプラント

 本日の患者様は、左右の奥歯を数年前から3本ずつ失っておられる方だった。当院のインプラント患者様の紹介で遠方よりお越しになった。

 拝見すると歯が無いだけでなく、そのせいで、「噛み合わせの位置がわからなくなり、どこで噛んでいいかわからない。左の肩と頭が常に重い感じがする」とのことだった。

このような患者様には、心地いい噛み合わせの位置を仮歯で探してから被せ歯を装着しないと、顎の蝶つがいの病気(顎関節症)が良くなるどころか、悪化してしまう。慎重な治療ステップが望まれる。
「木をみて、森を見ず」 気をつけたい!


総入れ歯の固定源のインプラント

 本日の患者様は現在上顎に総入れ歯をお使いだが、インプラントにして固定性のかぶせ歯をしたいとのご希望だった。しかし、経済的なご理由の場合で他の方法はないか?。とのご相談だった。
 
そこで、インプラントと総入れ歯の双方に4箇所ずつのにマグネットを組み込み、これによって入れ歯の安定度を増す方法をご案内申し上げた。

この方法であれば、取り外しの入れ歯が
・安定度が増す
・上顎の総入れ歯で一番不快な天井部分がくり抜ける

これも広い意味でのインプラント治療である。固定性のかぶせ歯をするだけがインプラント治療ではない。
多くの選択肢から患者様のニーズに合わせた方針をご提案し、納得いただくのが重要だ。


インプラント、最重要なのは歯科医選び

本日のカウンセリング患者様は30代の女性の方。

経験豊かなドクターをお求めで、何件かのクリニックや大学病院でカウンセリングをお受けになったとのこと。
しかしながら、未だご自身で納得されていないため治療には至っていないとのことだった。

インプラント治療というと、雑誌などでは”歯科治療の最高峰”と紹介されるほど、様々な知識・経験を必要とする。
術前の咬み合せの診断力、長期的な視野に立ったプランニング能力、CTなどのレントゲンを解析する読影能力、インプラント体を骨内に埋入する外科的な能力、機能的・審美的な人工歯を被せるセンス・・・などなど。本当に総合力勝負なのである。

また、インプラント治療は、治療後のメインテナンスなど担当医との付き合いが一生に及ぶと言っても過言ではない。 
担当医が半年ごとに変わってしまう可能性の高い大学病院は、患者様の細かなキャラクターなどの把握に若干の不安を抱く方も少なくない。
かと言って、近所の開業医の方が優れているかと言えば、必ずしもそうとは言えない。開業医歯科医師で外科的な厳しいトレーニングを受けた者はまだまだ少数派と思われる。

とは言え、やはり患者様にとっては信頼の置ける歯科医に任せるのが一番いいのではないだろうか。
質問には的確な答えが返ってきて、その歯科医が過去におかした不具合についても正直に話し、インプラントをしない場合の利益・不利益も教えてくれる・・そんな歯科医なら患者様も信頼できるのである。

インプラント治療は患者様にとっても歯科医にとってもプレミアムな治療だ。
自分自身にとって最高の歯科医を選ぶことこそ重要である。


インプラント治療中の入れ歯

 本日の患者様は下顎が総入れ歯の患者様。
インプラント治療中に入れ歯が傷を押して痛くならないか、とのご心配であった。
 私がインプラントを大学病院で行いはじめた頃は、インプラントを埋めたら
「3ヶ月は絶対に負荷をかけない、2~3週間は入れ歯もしてはいけない」
というのが鉄則だったが、時代は変わり一定の条件を満たせば埋めた日から負荷をかけられるようになった。これによって治療中の総入れ歯を回避し、手術当日から固定性の歯が入れられる。
インプラント学は日進月歩ですすんでいる。日々の勉強が大事だ。


インプラント治療における”シビレ”

本日の患者様はご高齢の女性です。
右下奥歯のインプラント治療をご希望とのことです。

下顎奥歯のインプラント治療は、治療に際し注意しなければならない事がたくさんあります。
その中でも、最も重要な項目に「下歯槽神経(下顎神経)の走行」があります。

下歯槽神経とは、脳神経5番目の三又神経が分岐し、下顎の骨の中に走行する神経の事で、下顎奥歯の痛覚(痛みを感じる)や下唇と周囲の皮膚の感覚(触られているとか熱い冷たい)を司る感覚神経です。

万一、この神経が損傷されると、損傷された側(左右どちらか)の下唇と、その周囲の感覚が鈍感になってしまう可能性があります。

このように書くと、インプラント治療は恐ろしいと感じるかもしれませんが、そうではありません。
術前に精密な診査をすることによって、安全なインプラント治療ができます。

具体的にはきちんんとCT撮影をし、骨の頂点から神経までの距離を計測しておき、神経から2mm以上インプラントを離します。

普通の歯科用レントゲンだけで手術に臨むのは、場合によってリスクを伴うこともあるので、きちんとCT検査をしてもらえる医院を選択すべきです。

特にご高齢の方は顎の骨が減少しているため、神経との距離が近くなっている方が多く、術前の確かな診断が必要なのです。


その日から噛めるインプラント

本日の患者様は
下顎の中央の歯が4本ほどは残っているが、奥歯は両方ともない患者様だった。ご都合により左下のインプラント治療のみご希望だったが、中央の4本が根っ子の先端の病気におかされて将来的にダメになる可能性が強いため、中央部の歯を抜き4本のインプラントですべての歯を1日で完成させる「その日から噛めるインプラント」をお勧めした。これで取りはずしの義歯の時期が全くなくなる
一生涯を通じて考えれば、このシステムの方が費用も安くあがるし、回数・期間とも圧倒的に短くて済む。
ただし、ピンクの人工歯肉がつきます。


インプラントの本数

本日の患者様は上顎の前歯を歯周病で4本ほど失われて、そこにインプラントをご希望の患者様だった。
 他の残っている歯を拝見してみると、数本の歯が中等度~高度に揺れている。仮にインプラントをご希望の前歯だけに使用しても、他の残っている歯が近い将来に失った場合には、またインプラントを埋めることになる。言い換えると、例えば
①7本の歯を失った場合はインプラントは3本で済む場合もあるのだが
②3本を失った時期と4本を失った時期が違えば、最低2本+最低3本=5本が必要となる。
明らかに生涯を通じれば②の方が割安だ。
 このような場合の設計(患者さんにとって不利益とならないような)をするのが、一番難しい。
「木を見て、森を見ず」これが、一番よくない。すべては、患者様のためであるべきだ・・・。


ブリッジよりインプラントの方が歯は長持ち!

本日の患者様は、若い男性で前歯2本の審美・機能障害でのご相談です。

数年前にバスケットボールが顔面に当たり、上の前歯2本を失われたそうです。
当時受診された歯科医院にて、左右2番目の歯を支台にしたブリッジを装着されたとのこと。

以来、4本の歯を2本の根っ子で支えている状態が続いていますが、前歯で何かを食いちぎろうとした時に違和感を覚え、また前歯4本が繋がっている見た目が耐えられないとのことでした。

患者様は、16歳時に受傷されたため、当時はインプラントの適応外年齢であったためにブリッジになったものとご説明しました。現在19歳のためインプラント治療は可能です。

お口の中を拝見させていただくと、ブリッジ全体を大きく揺らすと軽い違和感を訴えられました。
前歯の4本を数年とは言え2本の根っ子で支えていたわけですから、根っ子が疲弊してしまったようです。

ご自身の歯のためにもブリッジを取り外し、欠損部位にはインプラントを入れ、それぞれ単独の歯になさるようお勧めした次第です。


インプラントと麻酔

本日の患者様は、ご友人が当院でオールオン5(即日完成インプラント)をなさり、その方のご紹介でいらしゃった。
この患者様も生来の歯医者嫌いで、無痛インプラントをお望みだった。
一番のご不安は手術の際の麻酔についてだった。全身麻酔は患者様の呼吸を完全に止めて人工呼吸器で管理するもので若干のリスクはあるが、無痛鎮静法は呼吸は止めないので全く違い安全である旨を説明し、ご安心いただいた。


骨移植を併用した大規模インプラント

本日の患者様も上下とも総入れ歯の患者様だった。
お若いときから歯が弱く、手入れの悪かったせいもあり、歯周病の為46歳で総入れ歯になったとのことだった。
特に男性の場合、必死でお働きになり歯の治療どころではない時期がお続きだったのだろう。インプラントできれいな口元、そして楽しい食生活をしたい、との強い願望もうなずける。

即日完成インプラント・骨移植インプラント・頬骨インプラントのメリット、デメリットをお話した。
骨移植を伴った本格的インプラントをお選びになった。ファイトがわいてくる。


インプラントと歯周病の切っても切り離せない関係

本日の患者様は、中等度の歯周病でお悩みの女性です。

歯周病というと、昨今では一般の方にも馴染みのある病気ではないでしょうか。
歯周病予防の歯磨剤や歯ブラシのCMが連日放送され、歯周病の原因や予防法もテレビで分かりやすく説明しています。
歯周病の詳細はここでは割愛させて頂きますが、歯周病とインプラントは切っても切り離せない関係を持っています。

歯は骨に支えられて強固に立っていますが、支える周囲の骨が減少するとグラついてきます。
歯がグラつくとお痛みが出たり、出血したりします。
ひどくなると、咬めなくなり抜歯をしなければならなくなります。

日本人の歯を失う最も大きな原因はこの歯周病です。

歯周病がひどい状態のままインプラント治療をしても、ご自身の歯を失うのと同じように、インプラントもグラつき、やがては抜けてしまいます。

我々は歯周病の治療・管理・評価を行った後にインプラント治療を行います。
インプラント治療後のメインテナンスも、主に歯周病やインプラント周囲炎の予防に時間を割きます。

インプラント治療はその場しのぎの治療ではありません。
長く、その機能を維持する必要があるのです。



インプラント治療は総合力勝負です ~トップダウントリートメント~

本日の患者様は、前歯1本をインプラントにしたいとのご希望でした。

患者様のご心配は、やはり審美性です。
せっかく費用と時間をかけてインプラントにするのに、見た目が良くなければガッカリです。

前歯のインプラントに関しては、書くべきことが山ほどありますが、今回は『トップダウントリートメント』についてお話します。

以前までのインプラント治療において最重要視されていたのは、インプラント体を骨に埋め込む外科でした。分かりやすく言い換えると、外科医が骨のあるところにインプラントを埋め、そのポジションに合わせて上部構造(被せ歯)を置くと言うものでした。
この方法だと、噛み合わせや歯並びと言った重要な要素が二の次になってしまいます。

そこで最近では、噛み合わせや歯並びなどの機能・審美性を最重要に考えた設計図を最初に作成します。
具体的には、患者さまの歯型模型上でワックスで理想的な歯を再現し、それに合わせた埋入手術を行います。これを上部構造(被せ歯)から考えると言う意味で『トップダウントリートメント』と言います。

トップダウントリートメントでの利点は、理想的な機能・審美性を獲得するために、何が不足しているかが明確なことです。
例えば、前歯1本を失ってしばらく経過すると、失われた歯の骨・歯茎は痩せてしまいます。このままでは長い歯になってしまうので、設計図にもと基づいた骨や粘膜の移植手術を計画します。
その結果、高い審美性を有する前歯を入れることができるのです。

トップダウントリートメントは前歯に限った話ではないが・・・。。


審美歯科とインプラントの機能的治療は同じです

今日の患者様は上下の前歯をオールセラミックにし、左右上下の歯がないところにインプラントをうめなければいけない患者様だった。

上顎には両側サイナスリフトで充分なご説明で同意が得られた。

上下の前歯はかなりひどい虫歯だが、オールセラミックで修復することにした。

ただし、この患者様は奥歯を失ってからひどい「肩こり」になった、とのことである。恐らく噛み合わせのズレが激しいのだろう。
充分な期間仮歯を装着し、肩こりの悪化がないのを確認し最終的なかぶせ歯をしていかなければならない。

そうすれば、結果的にセレブスマイルが手にはいるだろう。

やりがいが沸いてくる・・・。


全体的なインプラント治療では設計は複数あります

 本日の患者様は、上顎全体に及ぶ患者様だった。通常の歯のレントゲンを撮ったが、これだけで治療費用を見積もってほしいとのことでした。

 通常のレントゲンだけだと、2次元的にしか把握できないので正確な設計ができない。CT検査による3次元的画像構築が必要だ。
 全体的な大掛かりな治療の場合には、そのうえで患者様それぞれのご要望をお聞きし、残す歯・抜く歯・骨移植の部位などなどを考えなくてはいけない。

2~3通りの設計がたてられるだろう。その中から患者様のにチョイスいただくことが重要だ。

再来院いただきそれぞれ2~3通り、それぞれのお見積もりご提示することにした。

その中から、ご納得が得られたプランを患者様ご本人に選択していただくことにした。


インプラントと天然歯を連結するのはご法度です

本日の患者様は、左下の歯を3本連続して失われていらっしゃる方です。

左下の5番目から7番目の歯を失っており、現在は取り外し式の入れ歯を入れていらっしゃいます。
右下はご自身の歯があり、ほとんど右側で咬んでいらっしゃるとのことです。

この方のケースでは、通常2本から3本のインプラントを埋入し、歯を2本から3本入れることが力学的なセオリーです。インプラントとインプラントを連結した上部構造(被せ歯)で固定すると、より安定した構造となります。これはかの有名な「3本の矢」と原理的には同様と考えてよいでしょう。

しかしながら、インプラントの本数を節約するために、インプラントとご自身の天然歯を連結してしまうのはご法度です。

天然歯は歯と骨の間に「歯根膜(歯周靭帯)」という膜が介在しています。
膜の役割はクッションの役目と歯ごたえを感じる感覚神経の役目があります。
このクッションの有無が天然歯とインプラントの最大の違いです。
若干の遊びのある(若干揺れる)天然歯と全く揺れないインプラントを連結させてしまうと、天然歯もインプラントもダメになってしまう確率が高くなってしまいます。

リーズナブルさを追求されるあまり、このような無理な設計をしてしまうと後々全てが無駄になってしまいます。
今回の患者様にも「天然歯は天然歯で、インプラントはインプラントで」というご説明をした次第です。


インプラント治療中の即日仮歯

本日の患者さまは下顎の右半分の歯に、昔からのブリッジがかかっている患者さんだった。

すべての根っ子の先端に病巣ができ、歯は残せそうも無い。しかも、女性特有で骨が薄そうである。

4~5本の歯を抜いてインプラントを埋めるプランを勧めたが、完成するまでの間のは入れ歯になるのか不安そうだったため、埋めてすぐ仮歯を入れる即時加重をとりいれることとした。

これによって、片時も歯が無くみっともない時期を回避できる。


アン時のイノキの インプラント

今日はカウンセリングはお休み。ちょっと一息。

アント時のイノキ様 
は受け口だ。

人間は犬や猫とちがって、いろいろな骨格がある。

その人に合ったインプラントが必要になってくる。

くれぐれも、設計と患者様の同意が必要だ。


インプラント医院選びは慎重に。慎重すぎるのも・・・。

本日の患者さまは、3ヶ月ほど前に一度来院されお迷いになってらっしゃる。
お聞きすると、この3ヶ月の間に他の医院を数件行かれセカンドオピニオンを聞いていらっしゃる、とのことであった。

医院ごとにちがう事をいわれて悩んでいらっしゃる様子だった。

ひとつの医院では、レントゲンもとらずに"難しくないと"言われたそうである。

実際には、特に上顎に骨がなく口腔外科専門医でも難しいケースだ。
サイナスリフト・傾斜埋入・ザイゴマインプラントを再度ご説明し、納得いただいたようだ。

あまりオピニオンを聞きすぎも惑うだけなのかもしれない。

よくお聞きすると"親しい方が失敗した"とのことだった。慎重になるのも無理はない。


土台となる骨こそインプラントの要!

本日の患者様は右上の奥歯を2本失われた方だった。

インプラント治療を成功に導く要素は数多くあるのだが、
その中でも最重要な要素とされているのが、土台となる骨の質と量だ。
インプラント治療の目的は、最終的に機能的な歯を入れることであって、
インプラントを埋め込むことではない。

奥歯の咬合力は40kg~60kg程度あると言われており、
この咬合力に耐えうる長さ・太さのインプラントを埋め込む必要があり、
その土台となる骨の質・量が要となってくる。

しかしながら、歯を失ってしばらく経過すると、歯を支える歯槽骨は徐々に
減少していきます。そのため、例えば10mmのインプラントを埋めたいのに
骨が8mmしかないということがよくある。

本日の患者様もレントゲン写真で、明らかに骨の垂直的量が不足していた。
この場合、その骨の量に合わせて安易に短いインプラントを埋めることは
インプラントの寿命の短縮に繋がってくるだろう。
サイナスリフト手術やソケットリフト手術などの増骨手術をしてインプラントを埋める手術をお勧めした。


インプラントには詳しい説明とインフォームドコンセントが欠かせない

本日の患者様は遠方から、2時間くらいかけておいでになった。

現在、ご近所の家の歯科に通っていらっしゃるが、そちらの先生にインプラントを薦められたそうだ。
しかし、ざっとの金額と手術の簡単な内容の説明だけで、インプラントのメーカーや、安全性などの詳しい説明もなくお金の話ばかりで心配そうだった。

やはり、一生に一度やるかやらないかの治療ですから、詳しいお話をしていただいてから納得してから踏み切りましょう。


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