高度歯周病患者様のインプラント治療方針

本日の患者様は30代の男性の方。

まだお若いが、重度の歯周病に罹患されておりグラグラの歯が何本もある。
半年前から当院で歯周初期治療および再評価を行ってきた。

どれだけ治療を行ってもどうもこうもならない歯が6本あり、抜歯後の機能回復治療の選択についてカウンセリングを行った。

今回のケースでは、欠損した歯の隣在歯(隣の歯)が健全ならブリッジという選択肢もあるが、揺れていない歯がほぼゼロに近い状況ではブリッジによる負荷の増大で揺れがひどくなって数年後にはブリッジごと抜歯とならないように注意しなければならない。

全顎に亘る歯周病を有した患者様では、カチンと噛みあった時に歯が若干動いてしまう。
歯が触れた瞬間と止まったポジションが違うのだ。
それに比べて、インプラントは骨と完全に癒合しており、噛んでも微動だにしない。
そうなると、咬合力はほぼすべてインプラント部分に集中してしまい過負荷の状態になってインプラントのロストに発展しまう危険性がある。

この問題を解決するには、全てを抜歯してオールオンシステムによる全顎インプラントにする方法もあるが、金銭的にかなり困難だ。

そこで、噛み合わせのキーとなる数箇所の部位にはインプラントを、それ以外の部位にはブリッジをという方法をご提案した。
インプラント部に応力が集中しないよう、埋入後もしばらくはプラスティック製の仮歯で咬合の様子を診ていかなければならない。

今後歯を失うことのないよう、一生のお付き合いとしてメインテナンスを行っていきたい。


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