晩期残存乳歯とインプラント
本日の患者様は20代男性の方。
当院のインプラントサイトからのご相談で、右下に乳歯が残存しているのだが抜歯してインプラントにする必要があるのだろうかというご相談であった。
その歯の後継永久歯は先天性欠損しており、乳歯を抜歯しても次に生えてくる歯はない。
レントゲン上、乳歯はその歯根がほとんどなく多少のグラつきはあるもののお痛みはないという。
レントゲン写真や実際のお口の中を拝見していないのでなんとも言えないが、下記の如く一般的な解釈をお伝えした。
乳歯は永久歯との生え変わる時期に、歯根を溶かす破歯細胞が活発になり徐々に根が短くなっていく。そうすると、後継永久歯がその乳歯を押し出すように生えようとするために、乳歯が抜け落ちる。
しかし、後継永久歯が欠損していると、押し出す力がかからないので乳歯はなんとなく残存する。
この状態なら、特段グラついたりしなければ抜歯する必要はない。
しかし、乳歯の場合、歯自体が非常に脆弱なため神経にまで及ぶ虫歯になって根尖病巣ができやすい。
この状態で放置すると、その部位の歯槽骨が吸収を生じてしまうことがあり、いざインプラントを埋入しようと思ったときには骨が毀損されていて、骨移植術を併用しなければならなくなることがある。
長いスパンで考えるとインプラントにした方がアドバンテージがあると感じるが、人それぞれの考え方もあるのでなかなか正解のない問題かもしれない。
もし当院で埋入手術を行うとすれば、抜歯即時埋入手術を選択するだろう。
奥歯|2008年10月28日
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