前歯の抜歯即時インプラント埋入
本日の患者様は40代男性の方で、自転車で転倒され右上1番の前歯を破折された。
当該歯は完全に縦に破折しており、破折線は歯根中央にまで至っていた。
激しいお痛みを訴えていたため、即日抜髄(神経の除去)をして揺れる歯を固定した。
歯根にまで縦破折の生じた歯は保存不可能であることをご説明し、抜歯後の欠損補綴としてブリッジかインプラントのどちらかによる治療のご説明を申し上げた。
隣接歯は健全な歯であるため、インプラント療法をお勧めしご了解を得た。
通常、奥歯であればほとんどの場合において、抜歯後2~4ヶ月の治癒期間を置いてからのインプラント埋入手術となるが、前歯の場合には条件が満たされれば抜歯即時インプラント埋入を行う。
抜歯即時埋入術のメリットは、抜歯後の歯槽骨および歯肉などの歯周組織の吸収を最小限に食い止めることにある。歯を支える歯槽骨は抜歯後にどんどんと吸収を起こしてしまうことが知られている。
抜歯してしばらく経ってからインプラントを埋入しようとしても、骨が不足し骨補填手術を併用しなければ審美性を回復できないケースも少なくない。
せっかくインプラントを受けるのであれば、より機能的で自然な感じに治療したいという思いは全ての患者様がお持ちのはずであり、抜歯即時埋入術は効果的な手段の一つと言える。
インプラントと審美歯科|2008年08月22日
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