痩せた下顎骨へのインプラント
本日の患者様は40代の男性の方。
左右下顎奥歯が2本ずつ欠損しており、義歯(入れ歯)をお使いになっておられる。
しかし、義歯の宿命として、歯ごたえのある硬いものが噛めないとのお悩みで当院にご相談にお見えになった。
精密検査をご希望であったため、単純レントゲン写真の他にCT(院内設置)検査をさせていただいた。
左右の欠損部位は、抜歯後十数年が経過しており、当該部位の顎骨は垂直的な骨吸収(骨の幅が細くなっている)を生じており、このままでは極めて細いインプラントしか埋入ができない。
解決策としては
①オトガイ部(下前歯の下方)から骨移植をして顎骨を造成した後に太いインプラント埋入を行う。
②細い骨の頂上に切れ目を入れ、顎骨を意図的に頬舌的に骨折させて幅を広くする。中心の溝には人工骨を填塞し、骨化した後にインプラント埋入を行う。
①は効果は顕著だが、移植後半年経過しなければインプラント埋入ができなため治療期間が長い。また、術後の疼痛もある程度はある。
②は①に比べて治療期間は半分くらいに短縮できるが、術式としては難易度が高い。また、患者様の頬粘膜の厚み(厚いほど血流が豊富で成功しやすい)に左右されることがある。
いずれにしても、インプラントを埋入することが目的ではなく、より噛みやすく、セルフメンテナンスのしやすい歯を入れることが終局的な目的であることはいうまでも無い。
奥歯|2008年08月01日
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