移植かショートインプラントか
本日の患者様は20代の女性の方。
左上奥歯が3本欠損しており、右でしか噛めないから何とかしたいとの主訴であった。
レントゲン検査をすると、欠損部の歯槽骨はかなり吸収しており、上顎洞との距離は7mm程度しか残っていない。
通常であれば、この場合ソケットリフト手術あるいはサイナスリフト手術の適応となる。
しかしここ最近のインプラント治療のトレンドとして、長さが5mmから7mm程度のショートインプラントを埋入しても、ソケットリフト等の移植手術を行った症例との予後の差がないことが分かってきた。
以前までは、インプラントは長ければ長いほど安定すると考えられてきた。そのため、サイナスリフト手術やソケットリフト手術など様々な手法を駆使してきた。
しかしインプラントの安定性を担保する要素として、長さよりも太さが重要であり、インプラント埋入トルクが適切でかつ直径5mmのインプラントが埋入できれば長さは短くてもよいのである。
ただし、将来的に歯周病に罹患しやすい患者様の場合には、埋入したインプラントがロストしてしまう可能性もあるため、適応は慎重に検討しなければならないだろう。
本日の患者様は、とにかく低侵襲な処置をご希望されたため、ショートインプラントを用いたオペを適応することとなった。
奥歯|2008年06月13日
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