誤解がある安全性について

本日の患者さまは20代の女性の方。

右下5番目の小臼歯の根の病気で何度か腫れてしまい、抜歯の適応である。
抜歯するにあたり、欠損をインプラントで回復するかブリッジで回復するかのご相談を何度かしている。

ご本人はインプラント療法をご希望されていらっしゃるのだが、ご両親の反対が強いという。

反対の理由は、骨の中に金属を入れると将来金属が骨の中で腐食してしまうのではないかという事と、金属製のネジが原因で骨が折れてしまうのではないかという不安があるのだという。

現在、歯科で使用されている金属はチタンである。
チタンは材料学的に極めて安定しており、腐食を生じる心配はない。また、アレルギー反応を惹起させることがほとんどない。
整形外科領域では人工関節、骨折整復用プレートとして広く一般的に使用されている。

また、ネジを骨に埋めることで骨が弱くなるのでは?というご心配をされていらっしゃったが、これは全く逆である。
歯を喪失すると、その歯を支えていた歯槽骨は徐々に吸収していく。
これは骨に対する血液供給の減少と、噛む刺激を失う事による骨の代謝の低下が原因である。

埋入することにより、骨に咀嚼刺激が伝わり代謝が活性される。
そのため、骨の吸収は抑制され骨の脆弱化を阻むのである。

まだまだ誤解やご不安が多いことを知る良い機会となった。


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