インプラントの噛み合せ
本日の患者様は遠方よりお越しの50代の女性の方。
地元の歯科医院でフルマウス(全顎的)のインプラント治療をお受けになっていたのだが、一月に1回の割合で上部構造のセラミック被せ歯が割れてしまい、その都度修理を受けていらっしゃるとのこと。
また、歯並びも出っ歯で短い気がするとのご不満をお持ちであった。
まず、インプラントは天然歯と違って生理的動揺(若干の揺れ)がない。
そのため、顎を運動させた時に生じる下顎骨体のわずかな歪みの影響が、直接上部構造に伝達されてしまうために破折が生じてしまう。
天然歯であれば骨体の歪みを、歯の生理的動揺がある程度吸収してくれる。
したがって、自ずと天然歯に与えるべき形態・咬合様式とインプラントのそれは変わってくるのである。
それを考慮せずに、ただキレイな形態だけの被せ歯を被せても、結果はこの患者様のようにあそこが欠けた、ここが割れたとなってしまう。
また、噛み合せが低く(低位咬合)のため、下顔面が短縮して実年齢よりも老けて見えるし、噛み合せが低いので、キレイな前歯を並べられずに短い出っ歯のようになってしまっている。
解決策として、この患者様の最適な咬合高径(咬み合せの高さ)を科学的に検証し、その高さでの仮歯を作成し装着する。
仮歯で、顎関節症状や見た目の不備が無い事を確認した後にセラミック上部構造を仮着けしていく。
遠方からお越しなので、なるべく治療回数を最小限にやっていきたい。
全体的な治療|2008年04月01日
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