骨のない部位へのインプラント治療

骨補填本日の患者様は20代の女性の方。

高度の歯医者嫌いで、数年前に他院で右下の奥歯3本を抜いてから放置されていたとのこと。
レントゲンを拝見すると、一見臼歯部歯槽骨の垂直的な高さは保たれているように見える。

しかし、お口の中を拝見すると欠損部の外側(頬側)の歯槽骨が著しく減少しており、骨の頂点はまるで尖ったナイフのようになっている。

歯を支える歯槽骨を栄養しているのは歯の周囲にある歯根膜(歯周靭帯)なので、歯を抜くと歯槽骨への血液供給が絶たれ、歯槽骨は著しく吸収し始める。

このような場合、安定したインプラントを埋入するためには幾つかの方法がある。
①吸収した部位にブロック骨を移植し、安定した後にインプラント埋入を行う。
②ナイフのように尖ったエッジを削合し、骨面をフラットにして埋入する。
 ただし、この場合下歯槽神経との距離がある程度なければならない。
③骨を2枚に下ろすように垂直に切れ目を入れ、歯槽骨を水平的に広げる。

などである。

本日の患者様の場合は神経までの距離が充分にあり、かつ短期間の治療を望まれたため②を選択された。
ただし、長い歯になっては清掃性が悪くなるため、若干の骨移植を伴う手術をさせていただくこととなった。


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