術前の精密診査で安全な治療

本日の患者様はご高齢の女性です。
インプラントで右下奥歯の治療をご希望とのことです。

下顎奥歯の治療に際し注意しなければならない事がたくさんあります。
その中でも、最も重要な項目に「下歯槽神経(下顎神経)の走行」があります。

下歯槽神経とは、脳神経5番目の三又神経が分岐し、下顎の骨の中に走行する神経の事で、下顎奥歯の痛覚(痛みを感じる)や下唇と周囲の皮膚の感覚(触られているとか熱い冷たい)を司る感覚神経です。

万一、この神経が損傷されると、損傷された側(左右どちらか)の下唇と、その周囲の感覚が鈍感になってしまう可能性があります。

このように書くと、恐ろしい治療と感じるかもしれませんが、そうではありません。
術前に精密な診査をすることによって、安全な治療ができます。

具体的にはきちんとCT撮影をし、骨の頂点から神経までの距離を計測しておき、神経から2mm以上離して埋入します。

普通の歯科用レントゲンだけで手術に臨むのは、場合によってリスクを伴うこともあるので、きちんとCT検査をしてもらえる医院を選択すべきです。

特にご高齢の方は顎の骨が減少しているため、神経との距離が近くなっている方が多く、術前の確かな診断が必要なのです。


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