インプラントと天然歯を連結するのはご法度です

本日の患者様は、左下の歯を3本連続して失われていらっしゃる方です。

左下の5番目から7番目の歯を失っており、現在は取り外し式の入れ歯を入れていらっしゃいます。
右下はご自身の歯があり、ほとんど右側で咬んでいらっしゃるとのことです。

この方のケースでは、通常2本から3本のインプラントを埋入し、歯を2本から3本入れることが力学的なセオリーです。インプラント同士を連結した上部構造(被せ歯)で固定すると、より安定した構造となります。これはかの有名な「3本の矢」と原理的には同様と考えてよいでしょう。

しかしながら、インプラントの本数を節約するために、ご自身の天然歯と連結してしまうのはご法度です。

天然歯は歯と骨の間に「歯根膜(歯周靭帯)」という膜が介在しています。
膜の役割はクッションの役目と歯ごたえを感じる感覚神経の役目があります。
このクッションの有無が天然歯とインプラントの最大の違いです。
若干の遊びのある(若干揺れる)天然歯と全く揺れないインプラントを連結させてしまうと、両方の歯が共にダメになってしまう確率が高くなってしまいます。

リーズナブルさを追求されるあまり、このような無理な設計をしてしまうと後々全てが無駄になってしまいます。
今回の患者様にも「天然歯とインプラントの連結はご法度です」というご説明をした次第です。


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